交通機関における休日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 04:19 UTC 版)
鉄道や路線バスのダイヤは、週休二日制が普及する1970年代以前は、平日の月曜日〜土曜日は平日ダイヤ、日曜日と祝日は休日ダイヤ(日本の場合、朝~夕方まで、平日日中と同様の運行パターン)で運行されていたが、週休二日制の普及により、都市圏では1980年代以降に土曜ダイヤ(主に夕方の運行本数の削減)の新設を経て、1990年代以降は休日ダイヤに統合された路線が多い。アーバンネットワークでは、1994年9月4日の関西国際空港開港に伴うダイヤ改正で、土曜日も休日ダイヤで運行するようになった(一部路線は1996年10月5日から実施)。 郊外や地方では今でも土曜日を平日ダイヤに準拠して運転している路線があり(JR時刻表では「平日時刻」と表記)、比較的都心に近い地域では平日ダイヤと休日ダイヤが混在した土曜ダイヤ(朝夕は休日ダイヤ、それ以外は平日ダイヤ)となっている路線(東海交通事業城北線・熊本電鉄など)もある。土曜日を平日ダイヤで運転する路線でも、列車編成を平日より短くして運転している場合が多い。 福井鉄道福武線では、2010年4月1日の終電繰り下げに伴い、土曜ダイヤが設定された(終電以外のすべての列車を運行)。 鶴見線・和田岬線・名鉄築港線など、工場への通勤が主体となる路線では、休日に極端に本数の減るダイヤとなっている場合がある。同様に高校生の通学が主体となるバス路線においても、休校日(長期休み期間中の平日も含む)には極端に本数が減るダイヤになっている場合も多い。欧米の都市圏通勤路線では特にこの傾向が強く、休日には全く運行されない路線もある。一方で、愛知環状鉄道やとよたおいでんバスなど、トヨタカレンダーもしくはそれに準じる勤務体制がとられている事業所への通勤が主体となる路線では、大型連休を除く通常期の祝日等(土曜・日曜にあたる日を除く)は平日ダイヤに準じたダイヤで運行している路線もある。 路線によっては現在も土曜日を独立したダイヤにしているところもある。週休二日制が普及したとはいえ、私立学校や病院・医院などでは、土曜日に午前中だけの授業や診察を行なっているところもあり、利便性を考慮している。 日本では、年末年始や旧盆前後の期間は、休日ダイヤで運行される場合が多い。JRや関東の私鉄・地下鉄においては、旧盆期のダイヤは臨時列車を除き平日ダイヤに準拠しているが、関西・中京地区の私鉄・地下鉄では、旧盆期においても休日ダイヤで運転される。
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