二次元怪獣 ガヴァドン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:42 UTC 版)
「ウルトラマンの登場怪獣」の記事における「二次元怪獣 ガヴァドン」の解説
第15話「恐怖の宇宙線」に登場。劇中では呼称の区別はないが、関連書籍などでは、最初に登場する魚のような形態をガヴァドンA、見た目の強そうな怪獣らしい容姿に描き換えられた方をガヴァドンBと表記している。放送当時発売された書籍の中にはガバドンと表記してあるものも存在する。 ムシバ少年が一人で土管に描いた想像上の怪獣・ガヴァドンの絵に未知の宇宙線の新元素を含有する宇宙線と太陽光線が降り注ぎ、閃光とともに実体化して誕生する。この宇宙線は太陽光線と融合することでエネルギーが強まるため、日中のみ実体化し、夕方には実体化が解けて元の絵に戻る。 悪意は全くと言っていいほどなく、出現後は動かず寝てばかりいるが、特にBは出現箇所が丸の内ということもあり、そのいびきが酷い騒音公害となって日本経済に悪影響を及ぼす。イデは「夜のうちに絵を消せば現れなくなるのではないか」と提案するが、アラシによる反論を経てムラマツに却下される。科特隊と防衛軍に武力排除されることとなるが、ガヴァドンを殺さないでほしいという子供たちの願いを聞き入れたウルトラマンによって宇宙に運ばれ、星とされる。ウルトラマンは「毎年、7月7日の七夕の夜、きっとガヴァドンに会えるようにしよう。この星空の中で」と約束し、夜空にガヴァドンの星座を浮かび上がらせることで子供たちの気持ちに応える。しかし、その後にムシバ少年が発した「七夕の日、雨が降ったらどうなるんだよ」という疑問には、ウルトラマンは答えずに終わる。 第35話の怪獣供養では、遺影としてガヴァドンBの写真が飾られている。 スーツアクター:荒垣輝雄(A・B共に) ストーリー展開は『ウルトラQ』の未発表脚本「バクたる」を元にしている。 名前は佐々木守によるもので、『ひょっこりひょうたん島』のドン・ガバチョをもじって付けられた。準備稿ではイヤミラーという名前だった。 デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。ガヴァドンAの着ぐるみはエバーソフト製。ガヴァドンBのデザインはドドンゴの没デザインが元になっている。骨怪獣のイメージでデザインされ、脚部にその片鱗が見える。Bの没デザインでは全身に落書きをされた黄色いセイウチのような姿で描かれていたが、脚本のイメージと異なることから変更された。成田はガヴァドンAのデザインを「動く抽象形態」と称している。 ガヴァドンBの絵が土管から実体化する様子はミニチュアで表現している。 ガヴァドンBの着ぐるみはグビラに改造される予定だったが取り止めになり(グビラは新造)、ザンボラーに改造された。
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