久野久らによる箱根火山の研究とは? わかりやすく解説

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久野久らによる箱根火山の研究

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 17:04 UTC 版)

箱根火山の形成史」の記事における「久野久らによる箱根火山の研究」の解説

箱根火山研究日本近代的な科学紹介され明治時代始まった研究開始当初から箱根火山カルデラ持ち、またカルデラ内に中央火口丘があることについて着目され、外輪山活動期中央火口丘活動期二期分けられる考えられたが、多く研究者複雑な構造をしている箱根火山理解、特に頂上部分が比較平坦である南東部鷹巣山屏風山浅間山などについて、箱根火山の中でどのように位置づければ良いのか苦心したそのような中、1930年代から1960年代にかけて行われた久野久による研究大きな成果挙げた久野1923年関東地震1930年北伊豆地震によって山崩れ多発した影響で、箱根多く地層露頭出来た時期詳細な地質調査行い丹念な分析考察進めた結果当時としては極めて優れた箱根火山研究発表し、その成果広く受け入れられ日本火山学研究模範とされた。 久野によればまず、約50万年前から25万年前にかけて、現在の箱根火山の場所には単一大きな富士山のような形をした成層火山出来たとした。久野没後1971年なされた推定では、単一成層火山時代箱根火山標高は約2700メートル達した考えられた。また成層火山形成時、山体北西部では側火山として金時山が、南東部では幕山噴火活動起こった。 約25万年前から18万年前にかけて、マグマだまり火山上部落ち込む陥没起こし大きなカルデラ形成された。この時に生まれたカルデラ古期カルデラ呼び久野当初噴火活動以外の理由で大陥没起こった考えたが、やがて大規模な噴火があった事実判明したため、大規模な噴火伴ってカルデラ形成されたと自説修正した。そして大規模なカルデラ出来た後、侵食によってカルデラ拡大して現在の箱根外輪山出来上がったカルデラ形成後、約13万年前から8万年前にかけて、再び噴火活動活発化し、カルデラ内に流動性に富む溶岩噴出して傾斜が緩い南東部鷹巣山屏風山浅間山などの楯状火山出来た。 約6.6万年前から4.5万年前にかけて、大噴火によって楯状火山の西半分陥没して新期カルデラ誕生した残され東側楯状火山新期外輪山となった最後にカルデラ内部噴火活動によって、神山などの小規模な成層火山二子山などの溶岩円頂丘による中央火口丘誕生して現在に至る。

※この「久野久らによる箱根火山の研究」の解説は、「箱根火山の形成史」の解説の一部です。
「久野久らによる箱根火山の研究」を含む「箱根火山の形成史」の記事については、「箱根火山の形成史」の概要を参照ください。

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