主要農作物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 13:53 UTC 版)
「米」、「小麦」、「大豆」、および「トウモロコシ」も参照 米の2020年の生産量は772.6万トンであり、新潟県、北海道、秋田県、福島県、山形県、宮城県と続く。北海道・東北地方の生産量の合計は3,034千トンとなり、日本における生産量の34.8%を占める。 長年にわたる品種改良によりコシヒカリ、あきたこまち、ササニシキ、きらら397、はえぬき、ひとめぼれといった品種が開発され、食味のよいブランド米の多くは本州の内陸部や北海道などの寒冷地で生産される。 麦の2020年の生産量は、小麦、二条大麦、六条大麦、はだか麦の4麦合計で117万1000トンである。小麦の生産は北海道が全体の54.9%の63万8100トンを生産している。多くをアメリカ・カナダ・オーストラリアからの輸入に依存している。 大豆は古くから、味噌、豆腐、納豆、醤油といった加工食品や大豆油の原料として使用されているが、国内の生産量は21.7万トン にすぎず、国内の自給率は7%にすぎない。トウモロコシは主に飼料用として利用されるが、飼料用トウモロコシのほぼ100%を海外からの輸入に依存している。 野菜は鮮度が重要なこともあり、78%の比較的高水準にある。都市近郊の愛知県や茨城県、千葉県、群馬県などでは近郊農業がおこなわれているほか、レタス、キャベツ、白菜などは長野県などで高原野菜として夏に収穫され、宮崎県や高知県など温暖な地方は、ビニールハウスを利用し冬にピーマンやきゅうりを生産している。 果実の自給率は1960年の100%から2006年の39%にまで大きく低下しているが、みかんの生産量が減少していることと連動している。果実は土地の気候、土壌などが左右されることもあり、各地域により生産されるものが大きく異なる。みかんの2006年の生産量は841.9千トンであり和歌山県、愛媛県、静岡県、九州地方といった温暖な地方で生産されている。リンゴの2018年の生産量は756,100トンであり、寒冷な土地での栽培が向いていることもあり、青森県や長野県で全体の4分の3を占める生産量を誇る。
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