主要機器電動車は、モハネ583形およびモハネ582形に形式変更された。主変圧器を485系同様の3電源(直流1,500V/交流50・60Hz20kV)で運行可能なTM14形に、主電動機は耐寒耐雪形のMT54B形に、集電装置は耐雪強化形のPS16H形パンタグラフに、主制御器も耐雪強化形のCS15Eに変更された。3電源直通運用は定期列車ではなかったが、1985年以降の最繁忙期に日本海縦貫線で運転された臨時特急「日本海51・52号」臨時急行「あおもり」「東北夏祭り号」で実現。東北地区で使用される青森運転所(→青森車両センター→現・盛岡車両センター青森派出所)配置車は、耐寒耐雪構造などを施工。洗面所の暖房を強化し、凍結防止用保温ヒーターが給水系統・弁装置・バッテリー・ジャンパ連結器・客用扉下部など各部に追加。クハネ581形はタイフォン(警笛)に耐雪シャッターの新設。黒磯駅構内デッドセクション通過用列車選別装置および常磐線用VHF150MHz帯列車無線対応無線機ならびに屋根上に円筒状のアンテナを搭載。南福岡電車区(現・南福岡車両区)配置車では標準化の観点から構造は共通とされたが、これらの装備はいずれも未設置で一部車両は準備工事を施工で落成。設備モハネ581形では専務車掌室が後位海側の上にユニットを組むモハネ580形も後位側車端部に中央通路を挟み山側に床上冷房装置、海側に乗務員室配置としたことから、山側のホーム看視や車掌スイッチ取り扱いに不都合が生じていた。このためモハネ582形では配置を逆転させ山側ホーム看視と車掌スイッチ操作を可能にする設計変更を実施。各車一方車端部に2カ所設置されているトイレでは、車体中央寄り出入口と客室出入口戸との干渉を避け向きを反転させ移設。寝台使用時の騒音減少を目的として、各部へのパッキン類追加・構成部材材質を変更。さらに組立解体時の仕切り折り畳み・荷棚固定操作を容易化させる修正を実施。モハネ583-1 - 106
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「国鉄583系電車」の記事における「主要機器電動車は、モハネ583形およびモハネ582形に形式変更された。主変圧器を485系同様の3電源(直流1,500V/交流50・60Hz20kV)で運行可能なTM14形に、主電動機は耐寒耐雪形のMT54B形に、集電装置は耐雪強化形のPS16H形パンタグラフに、主制御器も耐雪強化形のCS15Eに変更された。3電源直通運用は定期列車ではなかったが、1985年以降の最繁忙期に日本海縦貫線で運転された臨時特急「日本海51・52号」臨時急行「あおもり」「東北夏祭り号」で実現。東北地区で使用される青森運転所(→青森車両センター→現・盛岡車両センター青森派出所)配置車は、耐寒耐雪構造などを施工。洗面所の暖房を強化し、凍結防止用保温ヒーターが給水系統・弁装置・バッテリー・ジャンパ連結器・客用扉下部など各部に追加。クハネ581形はタイフォン(警笛)に耐雪シャッターの新設。黒磯駅構内デッドセクション通過用列車選別装置および常磐線用VHF150MHz帯列車無線対応無線機ならびに屋根上に円筒状のアンテナを搭載。南福岡電車区(現・南福岡車両区)配置車では標準化の観点から構造は共通とされたが、これらの装備はいずれも未設置で一部車両は準備工事を施工で落成。設備モハネ581形では専務車掌室が後位海側の上にユニットを組むモハネ580形も後位側車端部に中央通路を挟み山側に床上冷房装置、海側に乗務員室配置としたことから、山側のホーム看視や車掌スイッチ取り扱いに不都合が生じていた。このためモハネ582形では配置を逆転させ山側ホーム看視と車掌スイッチ操作を可能にする設計変更を実施。各車一方車端部に2カ所設置されているトイレでは、車体中央寄り出入口と客室出入口戸との干渉を避け向きを反転させ移設。寝台使用時の騒音減少を目的として、各部へのパッキン類追加・構成部材材質を変更。さらに組立解体時の仕切り折り畳み・荷棚固定操作を容易化させる修正を実施。モハネ583-1 - 106」の解説
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