丹波氏とは? わかりやすく解説

丹波氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/23 14:59 UTC 版)

丹波氏
氏姓 丹波宿禰 → 丹波朝臣
出自 坂上氏
氏祖 阿知使主後漢霊帝後裔)
種別 諸蕃
著名な人物 丹波康頼
丹波時長
丹波忠守
後裔 錦小路家
公家華族子爵))
小森家(地下家
多紀氏武家
施薬院氏(地下人
凡例 / Category:氏

丹波氏(たんばうじ)は、「丹波」をの名とする氏族

一般に渡来系氏族の1つとされ、応神天皇の時代に帰化した阿知使主を祖とする丹波の出身と称し、本姓は坂上氏とする。丹波康頼の代で丹波宿禰姓を賜る。一族からの堂上家としては錦小路家があり、その他では金保氏(後の多紀氏)や施薬院氏がある。

出自

丹波康頼の代で丹波宿禰姓を賜ったことにより始まる家である。後に朝臣姓を賜り、代々、医博士、鍼博士、典薬頭など医家を数多く出した。

丹波康頼を坂上直大国の子とする文献が多いが[要出典]、丹波康頼は紀元10世紀初頭、平安時代中期の人物に対し、坂上直大国が紀元8世紀初頭、奈良時代中期の人物であり、200年ほど時間のずれが認められるなどその出自は非常に疑わしいものとなっている。

上記のように、丹波氏は一般に渡来系氏族の東漢直の後裔の丹波史出身とされるが、家祖の丹波康頼は丹波国造(丹波直)が居住した天田郡の出身で、『大同類聚方』には天田郡の天照玉命神社社家丹波直人足に伝わる保賀世薬の記述がある。

人物

傍流

  • 丹波為頼(生没年不詳) - 和気定成朝臣門流に入る
  • 丹波秀頼(生没年不詳) - 従五位上、右衛門佐、右衛門医師
  • 丹波胤秀(生没年不詳) - 大炊介
  • 丹波行秀(生没年不詳) - 掃部介、関東(東国)へ移住す
  • 丹波秀正(生没年不詳) - 大膳亮
  • 丹波清秀(生没年不詳) - 従五位下
  • 丹波為資(生没年不詳) - 従五位下、左兵医師
  • 丹波資秀(生没年不詳)
  • 丹波親秀(生没年不詳) - 左衛医師、承久3年(1221年)逆鱗?隠岐国へ移住し後に京へ帰る
  • 丹波為秀(生没年不詳) - 従五位下、左兵医師
  • 丹波有秀(生没年不詳) - 大舎人助
  • 丹波雅秀(生没年不詳) - 従五位下、内蔵助

系譜

宗家

嫡流

傍流

脚注

  1. ^
    仁治元年 九月大八日戊辰。戌尅。施藥院使正四位上丹波朝臣良基卒年五十五。于時在伊豆國北條小那温泉云々 — 『吾妻鏡』第33巻
  2. ^ 細川2013, pp. 25–44.

参考文献 

外部リンク


丹波氏(1家)

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半家 (公家)」の記事における「丹波氏(1家)」の解説

錦小路家丹波朝臣嫡流戦国時代末期中絶後、江戸時代中期小森頼季の子頼庸が再興旧家家業医道

※この「丹波氏(1家)」の解説は、「半家 (公家)」の解説の一部です。
「丹波氏(1家)」を含む「半家 (公家)」の記事については、「半家 (公家)」の概要を参照ください。

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