中川安奈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/17 21:17 UTC 版)
なかがわ あんな 中川 安奈 | |||||||||||
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本名 | 栗山 安奈(旧姓:中川) | ||||||||||
生年月日 | 1965年8月30日 | ||||||||||
没年月日 | 2014年10月17日(49歳没) | ||||||||||
出生地 | 日本・東京都 | ||||||||||
身長 | 167 cm | ||||||||||
血液型 | A型 | ||||||||||
職業 | 女優 | ||||||||||
ジャンル |
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活動期間 | 1988年 - 2014年 | ||||||||||
配偶者 | 栗山民也(1992年 - 2014年) | ||||||||||
著名な家族 | |||||||||||
事務所 | 岡村本舗 | ||||||||||
主な作品 | |||||||||||
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人物
桐朋学園大学短期大学部演劇専攻科卒業。
1988年、映画『敦煌』でデビューし[5][3]、第12回日本アカデミー賞新人俳優賞[6]等を受賞した[4]。
1991年に舞台『バタフライはフリー』に出演し、演出を手掛けた栗山民也と翌1992年に結婚[7]。その後、舞台を中心に活動した[4]。
子宮体癌で闘病の後、2014年10月17日に死去した[8]。49歳没[9][10][7][11][3]。墓所は雑司ヶ谷霊園。
『ゴジラvsキングギドラ』(1991年)で製作を務めた東宝の富山省吾は中川について「目力と凛々しい美しさで存在感が素晴らしく、大作映画が似合う女優だった。」と評している[12]。同作品で共演した豊原功補は、「当時20代であったが大人びて落ち着きがあり、魅力的な人物であった」と語っている[13]。同じく共演者の佐々木勝彦は、女優としての魅力もありながら、気さくな人物であったとのべており、晩年まで交流があった[14]。同作品に出演したロバート・スコット・フィールドも同様に語っている[15]。
家族
- 父はテレビ草創期のTBSでドラマを演出、監督した中川晴之助[5][4][3]。
- 父方の祖父は洋画家の中川一政[5]。
- 母方の祖父は俳優・演出家の千田是也で[5][4][3]、父方の祖母(一政の妻)暢子は千田の姉である。千田の最初の妻だった母方の祖母イルマはドイツ人だったため、安奈はドイツ系クォーターである。
- 曾祖父(千田是也と中川暢子の父)は建築家の伊藤為吉。
- 夫は演出家の栗山民也。
- 従姉に元女優の中川七瀬がいる[16]。
作品
- シングル
出演
舞台
- バタフライはフリー(1991年)
- 青空のある限り(1996年)
- ザ・スズナリ「ロスト・バビロン」(1999年)
- 雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた(2009年)
- アトリエ・センターフォワード第3回公演「ブルー・ウォーター 〜20XX火星編〜」(2010年3月3日 - 10日、シアター風姿花伝)
- 古川オフィス10回公演「ヴァニティーズ」(2010年10月12日 - 17日、新宿サニーサイドシアター)
- SPACE U 15周年記念公演「ダークファンタジー マクベス2010」(2010年12月22日 - 25日、新国立劇場小劇場)
- ウンプテンプカンパニー「ベルナルダ・アルバの家」(2011年9月1日 - 4日、シアターΧ)
- 彩の国シェイクスピア・シリーズ第24弾「アントニーとクレオパトラ」(2011年10月1日 - 15日 彩の国さいたま芸術劇場大ホール、10月21日 - 25日 福岡・キャナルシティ劇場、10月28日 - 31日 大阪・シアターBRAVA!、11月24日 - 27日 韓国・LGアートセンター)
- ザ・スズナリ「黄色い月」(2012年)
映画
- 敦煌(1988年、大映) - ツルピア王女 役[5]
- Aサインデイズ(1989年、大映) - エリ 役
- ボクが病気になった理由(1990年、アルゴ・プロジェクト) - 青山晶 役
- ふたりだけのアイランド(1991年、東映クラシック)
- ゴジラvsキングギドラ(1991年、東宝) - エミー・カノー 役[1][2]
- キャンプで逢いましょう(1995年、東宝) - 安西瑛子 役
- CURE (1997年、松竹) - 高部文江 役
- ヒロイン! (1998年、大映)
- 下弦の月〜ラスト・クォーター(2004年、松竹) - さやかの母 役
- ヘレンケラーを知っていますか(2005年、中山節夫監督)
- 楳図かずお恐怖劇場 DEATH MAKE (2005年、太一監督) - 岩嵜玲 役
- シャーリーの好色人生(2009年4月11日公開、佐藤央監督)[18]
- シャーリーの転落人生(2009年4月11日公開、佐藤央監督)[19]
- インターミッション(2013年2月23日公開、樋口尚文監督) - アンナ 役
- 蒼白者(2013年6月8日公開、常本琢昭監督)
テレビドラマ
- 土曜ドラマスペシャル あなたが大好き(1988年、TBS)
- ドラマ10 詩城の旅びと(1989年、NHK) - 多島通子 役
- 月曜ドラマスペシャル(TBS)
- 京の旅 鴨川べり女の宿(1990年)
- 夜の虹(1996年)
- 義父のいる風景(2000年)
- 母さんとママ(1990年、TBS)
- びいどろで候〜長崎屋夢日記(1990年、NHK) - 鞠夜安奈 役
- 必殺スペシャル・春 世にも不思議な大仕事 主水と秀 香港・マカオで大あばれ(1991年、テレビ朝日) - セシリア 役
- 伊勢湾・鳥羽…海からの招待状(1991年、関西テレビ)
- 火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
- 99%の誘拐(1992年)
- 転勤判事2 (1998年1月13日) - 神崎美香 役
- さらば、いとわしきものよ(1992年、関西テレビ)
- 土曜ドラマ(NHK)
- とおせんぼ通り(1992年) - 磯玲子 役
- ふたり(1993年、関西テレビ)
- 大河ドラマ 炎立つ(1993年 - 1994年、NHK) - 亜古耶 役
- ドラマ新銀河(NHK)
- 南部大吉交番日記(1993年)- 南部綾子 役
- 婚約旅行(1996年)
- 水曜ドラマ 出逢った頃の君でいて(1994年、日本テレビ) - 三輪恭子 役
- 命なりけり 悲劇の外相東郷茂徳(1994年、TBS)
- 花王ファミリースペシャル 鬼ユリ校長、走る! (1994年、関西テレビ)
- 鎌倉迷走組曲-suit- (1994年、NHK)
- 天王州・殺意の前奏曲-Prelude- (1994年、NHK)
- 新宿狂想曲-Rapsody- (1994年、NHK)
- HOTELスペシャル(1995年、TBS)
- ひらり又三郎危機一髪! (1995年、NTV / ユニオン映画) - お艶 役
- 金曜時代劇(NHK)
- とおりゃんせ〜深川人情澪通り(1995年)
- 慶次郎縁側日記 第10話 (2004年) - お雪 役
- 連続テレビ小説 あぐり(1997年、NHK) - 緑川靖子 役
- 金曜エンタテイメント 猟犬探偵・竜門卓(1999年、フジテレビ)
- NHKドラマ館 新・南部大吉交番日記(1999年、NHK)
- 女同士 (2000年、東海テレビ) - 桐島奈緒 役
- 金融腐蝕列島「再生」(2001年、TBS)
- 演技者。 REDRUM (2002年、フジテレビ)
- 愛の劇場 ママはバレリーナ(2005年、TBS) - 江頭千賀子 役
- 京都迷宮案内 第8シリーズ 最終話(2006年) - 野口啓子 役
- 木曜時代劇 風の果て(2007年、NHK) - 妙 役
- 相棒 Season8 第8話(2009年、テレビ朝日) - 君野恵 役
ラジオ番組
- 音楽遊覧飛行〜映画音楽ワールドツアー(2012年4月 - 2014年10月、NHK-FM) - パーソナリティ。2014年9月23日収録[20]の10月13日 - 16日放送分(再放送:10月20日 - 23日)が最後の放送となった[7]。
書籍
- 中川安奈 オン シルクロード 東から西へ 西から東へ(1988年4月、徳間書店、撮影:一色一成、ISBN 4-19-403645-X) - 写真集。
- 中川安奈のパンダ紀行 驚異の大自然 秘境四川高地を行く(1994年11月、名古屋テレビ放送編、七賢出版、ISBN 4-88304-193-X)
脚注
出典
- ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 125, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c 野村宏平、冬門稔弐「8月30日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、241頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ a b c d e VSギドラコンプリーション 2020, p. 137, 「地球連邦機関コラム式極秘レポート」
- ^ a b c d e 平成ゴジラパーフェクション 2012, pp. 32–33, 「キャストインタビュー 中川安奈」
- ^ a b c d e 平成ゴジラ大全 2003, pp. 142–143, 「破之弐『ゴジラVSキングギドラ』 土屋嘉男、21年ぶりの東宝復活」
- ^ 日本アカデミー賞公式サイト
- ^ a b c “中川安奈さん 闘病数年がんに死す…”. デイリースポーツ online (株式会社神戸新聞社). (2014年10月19日) 2021年12月25日閲覧。
- ^ "女優の中川安奈さんが死去 舞台で活躍". 共同通信. 2014年10月18日. 2014年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月22日閲覧。
- ^ "女優の中川安奈さん死去 49歳、映画「敦煌」でデビュー". スポニチ. 2014年10月18日. 2014年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月1日閲覧。
- ^ “中川安奈さん49歳死去 がんと闘い女優業”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2014年10月19日) 2021年12月24日閲覧。
- ^ “熊谷真実号泣 中川安奈さんお別れの会”. デイリースポーツ online (株式会社神戸新聞社). (2014年11月25日) 2021年12月24日閲覧。
“「敦煌」佐藤純彌監督が中川さん悼む”. デイリースポーツ online (株式会社神戸新聞社). (2014年10月19日) 2021年12月25日閲覧。 - ^ VSギドラコンプリーション 2020, p. 66, 「富山省吾インタビュー」
- ^ VSギドラコンプリーション 2020, pp. 12–13, 「キャストインタビュー 豊原功補」
- ^ VSギドラコンプリーション 2020, pp. 14–15, 「キャストインタビュー 佐々木勝彦」
- ^ VSギドラコンプリーション 2020, pp. 16–17, 「キャストインタビュー ロバート・スコット・フィールド」
- ^ "中川安奈・中川七瀬 神戸・甦る欧風の港町". 遠くへ行きたい. 25 March 2001. 読売テレビ。
- ^ “中川安奈 / 「敦煌」イメージソング~砂漠の海へ”. CD Journal. 音楽出版社. 2023年1月8日閲覧。
- ^ “シャーリーの好色人生”. MOVIE WALKER PRESS. 株式会社ムービーウォーカー. 2021年12月24日閲覧。
- ^ “シャーリーの転落人生”. MOVIE WALKER PRESS. 株式会社ムービーウォーカー. 2021年12月24日閲覧。
- ^ 10月20日の再放送冒頭のアナウンスによる。
参考文献
- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。
- 『平成ゴジラ大全 1984-1995』編著 白石雅彦、スーパーバイザー 富山省吾、双葉社〈双葉社の大全シリーズ〉、2003年1月20日。ISBN 4-575-29505-1。
- 『平成ゴジラパーフェクション』監修:川北紘一、アスキー・メディアワークス〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2012年2月10日。ISBN 978-4-04-886119-9。
- 『ゴジラVSキングギドラ コンプリーション』ホビージャパン、2020年3月31日。ISBN 978-4-7986-2176-0。
外部リンク
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