世界紅卍字會救済隊規定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 22:32 UTC 版)
「世界紅卍字会」の記事における「世界紅卍字會救済隊規定」の解説
世界紅卍字會救済隊規定 (抜粋) 第一條 本會は施行細則第二十六條の規定に依り救済隊を組織し災民を賑済し傷亡者の救護を目的とす。第二條 本會の救済隊員は出發に際し戦時公法に依り従軍救護するものとす。第三條 本會より災民、傷兵、及醫薬材料糧食等の需用品を汽船汽車等に輸送する場合は軍隊の長官に請求し陸海軍人同等の特遇を受くるものとす。第四條 本會救済隊員の職務執行に使用すべき家屋、船、車、糧食、馬匹等は軍の長官に請求し随時補助を受くるものとす。第五條 本會救済隊員は出發後、後方に於て臨時醫院及婦女収容所を設け傷兵及難民等を診察治療す。第六條 各隊員は均しく人類の救済を目的とするを以て誠心を盡し何れの軍民を分たず均しく救済し共區別をなさざるものとす。(一部省略)第九條 本隊の従事救済事業は各慈善團體と聯絡協力し須く互助の精神を發揮すべし。第十條 各隊員は職務執行に際し各該會發給の護照及各人四寸角の所属隊の旗標肩章を附し総て用品には紅卍字の印を附して認識に便ならしめ其隊長其随員の規定左の如し。甲、督隊長、主任、隊員の制服は猟装式とし夏は白色冬は青襟両端に某地名を左右に世界紅卍字會救済の徽章を附す。袴は四季均しく黄色を用ゆ、帽子は黄色、夏は白色布の覆を用ゆ、帽子徽章は楕圓形の白磁中に金色の紅卍字印を刻み込む、隊員の等級は帽子の金線を以て區分し、左の胸に會長の實印を押捺したる認識章を佩用せしめ査察に資す。乙、人夫の制服、藍色袴を用ゆ上衣の前後には楕円形の白布を以て大紅卍字の印を入れ帽子も亦藍色にして前面に大卍紅字の文字を入れ且認識章を附す。(一部省略)第十二條 本會は隊長一人各部に主任二人副主任若干名醫師若干名人夫若干名隊に分ち出發従軍救護に従事し各隊の聯合組織の形を設け救済隊司令をして統率せしむ。(一部省略)第十五條 各員は傷亡兵民を發見するときは一面救済すると共に本人の所属部隊氏名服装符號等を、一々調査し人民にありては受傷者の氏名年齢本籍住所等を調査し以上の事實調査不能の場合は死人の人相着衣等を詳細に記し且携帯品等を一々明記し司令部及本會に報告すべし。(以下省略)
※この「世界紅卍字會救済隊規定」の解説は、「世界紅卍字会」の解説の一部です。
「世界紅卍字會救済隊規定」を含む「世界紅卍字会」の記事については、「世界紅卍字会」の概要を参照ください。
- 世界紅卍字會救済隊規定のページへのリンク