世界紅卍字会の設立
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1922年(民国11年)、世界紅卍字会は中華民国山東省済南府において政府の批准により組織された。道院の付属施設機関であり、大網二項の宗旨に基いて慈善博愛の善行を挙弁する附帯事業の執行機関とされた。 世界紅卍字会の赤色の印「卍」(「万」を当てることもあり、発音は共に wàn )は、「紅は赤誠を表徴し、卍は吉祥雲海と称して佛相を象徴させたもの」といわれる宗教的なシンボルである。 目的 - (詳細は下記の世界紅卍字會救済隊規定参照)一、各種学校の設立と各方面の人材育成 二、慈善を骨子とした簡単な絵本を編集し、宣講所に配布する 三、病院を設立による病気の伝播の防止と救済 四、工場の設立と小売業の資金貸与による失業者の救済 五、平和及び公益に対する政府協力 組織 - 「会長」の下に会長補佐として「副会長」を置き、副会長以下は6部門(総務、儲計、交際など)が置かれた。 会員 - 一般会員は、寄付額と寄与度により五つに区分された。1、特別会員、終身特別会員 2、名誉会員、終身名誉会員 3、会員 4、終身会員 5、学生会員 入会条件 - 道院入会が原則とされ、道院入会より3 カ月以上経た者で道名を有することであった 資金 - 維持管理費は入会者による会費及び寄付金で賄われており、入会者会費及び寄付金以外の不足分は道院が補填した。
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