世界経済の政治的トリレンマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 15:36 UTC 版)
「国際金融のトリレンマ」の記事における「世界経済の政治的トリレンマ」の解説
この国際金融のトリレンマに類似のものとして、「世界経済の政治的トリレンマ」という仮説が、ハーバード大学教授、ダニ・ロドリックによって2007年頃から提唱されている。「政治経済のトリレンマ」ともいう。 以下の3つは同時に達成することはできず、どれか2つをとれば、残りのどれかひとつが達成できない(犠牲になる、縮小する)とする考えである。 『グローバル化(国際経済統合)』 『国家主権(国家の自立)』 『民主主義(個人の自由)』 これらは「国際金融のトリレンマ」の、 『自由な資本移動』 『独立した金融政策』 『為替の安定(固定相場制)』 にそれぞれの順番で対応するものと考えられるとしている。 すなわち、 『グローバル化と国家主権をとれば民主主義が成立しない』 『グローバル化と民主主義をとれば国家主権が成立しない』 『国家主権と民主主義をとればグローバル化が成立しない』 となるとしている。 例として、1.の代表が共産中国であり、2.の代表がEU加盟各国であるとしている。
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