下村延太郎とは? わかりやすく解説

下村延太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/06 19:42 UTC 版)

左から石井義太郎伊地知彦次郎佐藤鉄太郎、下村

下村 延太郎(しもむら のぶたろう、1867年10月16日慶応3年9月19日) - 1947年昭和22年)2月7日)は、日本海軍軍人。最終階級は海軍中将

経歴

京都府出身。下村良輔の息子として生まれる。1891年(明治24年)7月、海軍兵学校18期)を卒業し、1894年(明治27年)4月、海軍少尉任官。日清戦争では「厳島」乗組として出征した。1897年(明治30年)12月、佐世保海兵団分隊長となり、以後、「秋津洲」「須磨」「鎮遠」の各砲術長、横須賀鎮守府艤装員、「千早」航海長、呉鎮守府参謀などを歴任。

1903年(明治36年)9月、海軍少佐に昇進。同年12月、第2艦隊参謀に就任し日露戦争に出征。日本海海戦などに参戦した。1905年(明治38年)6月、第1艦隊参謀に転じた。その後、日露戦争のため中退した海軍大学校に復校し、1906年(明治39年)7月、同校(将校科甲種4期)を卒業し「姉川」分隊長に就任した。同年9月、海軍中佐に進級した。

1906年11月、海大副官兼教官となり、以後、「周防」副長、呉鎮守府参謀を歴任。1911年(明治44年)12月、海軍大佐に昇進し海大教官に就任。以後、兼陸軍大学校兵学教官、海大教頭、軍令部参謀(第2班長)などを経て、1914年(大正3年)12月、「香取艦長となる。その後、「鹿島」艦長、第2艦隊参謀長、軍令部出仕を歴任。1917年(大正6年)12月、海軍少将に進級し佐世保鎮守府参謀長となった。

1918年(大正7年)11月、海軍教育本部第1部長に就任し、1921年(大正10年)12月、海軍中将に進み海軍将官会議議員に就任。1922年(大正11年)4月、待命となり、1923年(大正12年)3月、予備役に編入された。1927年(昭和2年)9月、後備役となり、1932年(昭和7年)9月に退役した。また、1923年(大正12年)6月から1934年(昭和9年)6月まで海大戦史教授嘱託を務めた。

栄典

位階
勲章等

脚注

  1. ^ 『官報』第3258号「叙任及辞令」1894年5月12日。
  2. ^ 『官報』第4413号「叙任及辞令」1898年3月22日。
  3. ^ 『官報』第5963号「叙任及辞令」1903年5月21日。
  4. ^ 『官報』第7028号「叙任及辞令」1906年12月1日。
  5. ^ 『官報』第8552号「叙任及辞令」1911年12月21日。
  6. ^ 『官報』第1348号「叙任及辞令」1917年2月1日。
  7. ^ 『官報』第2824号「叙任及辞令」1921年12月29日。
  8. ^ 『官報』第3223号「叙任及辞令」1923年5月1日。
  9. ^ 『官報』第3838号・付録「辞令」1896年4月18日。p4
  10. ^ 『官報』第5226号「叙任及辞令」1900年12月1日。
  11. ^ 『官報』第5835号・付録、「叙任及辞令」1902年12月13日。
  12. ^ 『官報』第6573号「叙任及辞令」1905年5月31日。
  13. ^ 『官報』7005号・付録「叙任及辞令」1906年11月2日。
  14. ^ 『官報』第101号「叙任及辞令」1912年11月30日。
  15. ^ 『官報』第1189号・付録「叙任及辞令」1916年7月18日。
  16. ^ 『官報』第2660号「叙任及辞令」1921年6月14日。
  17. ^ 『官報』第4438号・付録「辞令二」1941年10月23日。

参考文献

  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 福川秀樹『日本海軍将官辞典』芙蓉書房出版、2000年。
  • 海軍歴史保存会編『日本海軍史』第9巻、発売:第一法規出版、1995年。




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