ヴァンガード
名称:ヴァンガード
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ海軍(USN)
開発機関・会社:アメリカ海軍試験研究所(NRL)
運用機関・会社:アメリカ海軍(USN)
打ち上げ場所: ケ−プカナべラル空軍基地
運用開始年: 1957年
運用終了年: 1959年
ヴァンガードは、アメリカで最初の人工衛星を打ち上げるため特別に造られた4段ロケットですが、残念ながら開発に手間取っているうちに、陸軍のジュピターC(ジュノーI)に先に衛星を打ち上げられてしまいました。ヴァンガードの開発は1955年に海軍試験研究所(NRL)で始まり、試験機は1956年12月に打ち上げられました。しかし1957年12月6日の最初の衛星打上げの試み(TV-3)は、第1段点火後2秒でロケットが停止して大爆発するという失敗に終りました。1958年2月のTV-3BUも失敗しましたが、同年3月17日のTV-4では初めて衛星ヴァンガード1を軌道に乗せるのに成功しました。
1.どんな形をし、どんな性能を持っているの?
ヴァンガード・ロケットの第1段は、海軍試験研究所(NRL)の開発した観測用の液体推進剤ロケットのヴァイキングを流用しています。第2段はエアロビー観測ロケットを発展させたもので、第3段は固体ロケットです。第1段の推進剤はケロシンと液体酸素で推力は12.7t、第2段の推進剤は非対照ジメチルヒドラジンと白煙硝酸で推力3.4tです。第3段は推力1.4tになります。ヴァンガード全体は全長21.9m、直径1.14mで、離床重量は10.25tになります。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
第1段の燃焼時間は142秒です。
3.どんなものを打ち上げたの?
ヴァンガード衛星を打ち上げました。
4.どのくらい成功しているの?
1957年12月から1959年9月までの計11回の衛星打ち上げが試みられ、3回(ヴァンガード1、同2、同3)だけ衛星を軌道に乗せることに成功しています。
5.この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
同型機はありませんが、上段は後にアトラス、デルタ、スカウトの上段に発展しました。
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