ロマンス
シューマン, クララ:ロマンス イ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューマン, クララ:ロマンス イ短調 | Romanze | 作曲年: 1853年 出版年: 1986年 |
作品解説
作品21のロマンスと同じ頃、ロマンスの4曲目として盲目の友人ロザーリエ・レーザーのために作曲された。なぜこの曲だけが、他のロマンスと共にまとめられ作品番号を与えられることがなかったのかは分かっていない。そして、他の3曲に遅れること約100年。ようやく1986年にヘンレ社から初めて出版された。
透き通るような美しさをもつロマンスだが、どことなく寂しげでもある。左手の3連符が半音階的に動くイ長調の中間部。明るさの中でも、ふとした瞬間に陰りを見せるところは、いかにもクララらしい。
チャイコフスキー:ロマンス ヘ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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チャイコフスキー:ロマンス ヘ短調 | Romance Op.5 | 作曲年: 1868年 出版年: 1868年 初版出版地/出版社: Jurgenson |
作品解説
チャイコフスキーのピアノ曲はあまり知られていないが、その作品の数は非常に多く、現在残されているものだけでも百曲にも及ぶ。作曲家として、また音楽院の教官として活動をはじめた頃、とりわけ1867年から1872年にかけて、チャイコフスキーは多くのピアノの小品を次々に作曲している。その中の一曲が《ロマンス ヘ短調》作品5である。1868年に作曲され、チャイコフスキーが想いをよせていたメゾ・ソプラノ歌手デジレー・アルトーに献呈された。演奏所要時間は約5分。
ヘ短調、4分の4拍子。アンダンテ・カンタービレで歌われる悩ましげな旋律は、ポリフォニックな発展をみせている。彼女を求めてやまないチャイコフスキーの熱い想いが感じられる。中間部は、アレグロ・エネルジーコ。力強く、情熱的に。横の流れが中心になっている第1、第3部とは対照的に、縦のリズミカルな刻みが曲をひきしめている。和音の内声の響きを充実させて奏する。
シューマン, クララ:ロマンス ロ短調
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