レイシャルプロファイリング
英語:Racial profiling
主に警察が、人種や年齢などによって調査対象を絞って捜査を行うこと。アメリカ合衆国の一部で行われている可能性があるとされ、人種差別の観点から批判の声があがっている。
ニューヨークでは警察が街中で不審人物を発見した場合に、ストップアンドフリスクという身体検査や尋問などを行っている。特に若い黒人男性はストップアンドフリスクの対象となることが多く、公の場で突然尋問や身体検査が行われることもある。
レイシャルプロファインリングは合衆国憲法などの規定に抵触するとされ、実際は禁止されている捜査手法である。ニューヨーク市警は、ストップアンドフリスクを行うにあたって、人種によって捜査対象を選別していないと主張している。
レイシャル・プロファイリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/26 01:49 UTC 版)
レイシャル・プロファイリング (racial profiling) とは、警察官や保安官といった法の執行者が特定の人種や肌の色、民族、宗教、国籍、言語といった属性にもとづいて個人を捜査の対象とすること。アメリカ合衆国では警察が故意にアフリカ系アメリカ人およびその他の有色民族を調査対象に絞って差別的な捜査を行っているのではないかと問題視されてきた。レイシャルプロファインリングは合衆国憲法に抵触するとされ、人種差別の観点から批判の声があがっている。
- ^ Donald, Heather Mac (2010年6月25日). “Opinion | Fighting Crime Where the Criminals Are” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2020年2月16日閲覧。
- ^ 「【解説】 なぜアメリカで大勢が怒っているのか 人種に関する3つのデータ」『BBCニュース』。2020年8月26日閲覧。
- ^ CNN, Holly Yan. “This is why everyday racial profiling is so dangerous”. CNN. 2020年2月16日閲覧。
- ^ 「米南部で「黒人男性がベビーシッター」は不審と通報」『BBCニュース』、2018年10月11日。2020年2月16日閲覧。
- ^ 「米スタバ謝罪、友人を待っていた黒人男性逮捕 人種差別の批判受け」『BBCニュース』、2018年4月16日。2020年2月16日閲覧。
- ^ Tyson, Neil deGrasse (2004). The Sky Is Not the Limit: Adventures of an Urban Astrophysicist. Amherst, New York: Prometheus Books. pp. Chapter 4. ISBN 978-1591021889.
- ^ “Reflections on the Color of My Skin - Neil deGrasse Tyson”. www.haydenplanetarium.org. 2020年12月26日閲覧。
- ^ (英語) 「レイシャル・プロファイリング(人種的外見に頼って判断する行為) の禁止」 (英語) 2020年12月26日閲覧。
- ^ “渡辺謙が1年以上をかけ自ら取材!ドキュメンタリー「“9.11テロ”に立ち向かった日系人」放送決定!|シネマトゥデイ” (日本語). シネマトゥデイ. 2020年12月26日閲覧。
- ^ “新型ウイルスで拡散するアジア人嫌悪、繰り返される差別の歴史” (日本語). www.afpbb.com. 2020年2月16日閲覧。
- ^ 「アメリカン航空、トイレを2回流したムスリム男性を「不審者扱い」 FBIが尋問も」『BBCニュース』、2019年9月26日。2020年2月16日閲覧。
- ^ a b バイエ・マクニール. “アメリカ大使館が異例の警告「日本の警察」の疑い 多くの在日外国人が感じている「不当な扱い」”. 東洋経済. 2022年8月25日閲覧。
- ^ a b c d 國崎万智 (2021年2月14日). “「ドレッドヘアーは薬物持つ人多い」ミックスの男性への職質、「差別的で違法」と波紋”. ハフポスト日本版. BuzzFeed Japan株式会社. 2021年12月6日閲覧。
- ^ Montgomery, Hanako (2021年2月16日). “What It’s Like Being Black, Japanese, and Constantly Stopped By Police For No Reason”. VICE World News. VICE Media Group. 2021年12月6日閲覧。
- ^ Mas, Liselotte (2021年2月5日). “Video: Japanese policeman admits to searching Black man because of his dreadlocks”. The Observers. France 24. 2021年12月6日閲覧。
- ^ 坪池順 (2021年12月6日). “アメリカ大使館、日本警察の「レイシャル・プロファイリングの疑い」で異例の警告ツイート。「拘束されたら連絡を」”. ハフポスト日本版. BuzzFeed Japan株式会社. 2021年12月6日閲覧。
- ^ 職務質問30回 身に覚えはないのに…NHK 2022年10月7日
- 1 レイシャル・プロファイリングとは
- 2 レイシャル・プロファイリングの概要
- 3 ブラック・ライヴス・マター (Black Lives Matter)
- 4 関連項目
- レイシャルプロファイリングのページへのリンク