ルナタンク
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メカニックデザイン企画『モビルスーツバリエーション』で文字設定のみ設定され、『MSV-R』で大河原邦男によって改めてデザインされた。 アッザムの原型となった機体。月面のグラナダ基地防衛用に、MSの補助兵器として開発される。月面重力下のみで運用されるため、機体下部のキャタピラは本体に比べ小型となっている。戦闘は下面中央のロケットエンジンによって飛行状態で行なわれ、本体の4分の1をプロペラント・タンクが占める。機体側面4か所の板は補助飛行システムと推定されている。武装は2連装実弾砲を8基(機体上部、下部に各4基)装備。1名のパイロットと4名の砲手(後の火器管制システムの改良で2名に)によって操作する。 宇宙世紀0077年から開発が始まり、0078年7月に1号機がロールアウト。開戦までには22輌が完成、当初の50輌の配備予定が75輌に変更されたが、0079年6月頃までの34輌の生産にとどまっている。全機がグラナダに配備されるが、10月の月での動乱により28輌が消失。残存した機体も稼動不能となり、終戦後に全機解体されている。 漫画『虹霓のシン・マツナガ』では、宇宙世紀0079年2月27日の月のマス・ドライバー基地攻略の際にザクIやマゼラアタック、キュイとともに少なくとも3機が投入され、防衛システムを沈黙させる。しかしその後、連邦軍のレールガン搭載艦サントメ・プリンシペの砲撃により1機が撃破される。 小説『機動戦士ガンダム MSV-R ザ・トラブルメーカーズ』では、地球連邦軍のドミニク・アレストが一年戦争終結直後の混乱に紛れ、ジオン共和国から裏取引で入手した機体が登場する。サイド6コロニー「アガルタ」の工場地下のドックに秘匿されているが、犯罪容疑がかけられ追い詰められたドミニクが部下3名とともに搭乗し出撃する。コロニー内で傭兵ディーン・ウェストらのMSと交戦し、回転しての無差別全方位砲撃により「アガルタ」は崩壊するが、砲身をすべて切断され降伏する。 スマートフォンゲームアプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』のイベント「0079ペッシェ・モンターニュ ~序章 命、めぐりあいI~」では、ペッシェの義理の父オーガンとアシュレイ・ホーン大尉が搭乗し、月面でヴァル・ヴァロのプラズマ・リーダーの試験をおこなうが、終了直後に連邦軍のMS隊と遭遇戦となり撃破される。アシュレイは重傷ながらも一命を取り留めるが、オーガンは戦死する。通常の機体と異なり、大型の砲台などが追加されている。 目次へ移動する
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