ヨーロッパにおける学校給食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 15:17 UTC 版)
学校給食の発祥は、1796年にドイツのミュンヘンで貧困学童に対して労働者の簡易食堂で食事を提供したことが始まりとされる。ヨーロッパではすべての児童に一斉に学校給食が提供される例は少なく、保護者が学校給食の利用を選択したり家庭で食事が準備できない児童が利用できる制度の場合が多い。 ドイツ ドイツでは州の教育指針等で決定されているが、首都ベルリンの小学校には学校給食はなく帰宅して食事を取るのが一般的であり、家で昼食を準備できない児童に対して学童保育として給食が提供されている。 ポーランド ポーランドの小学校では児童は食事を持参するか給食(有料)をとるが、ポーランドでは伝統的に食事を1日4回に分けてとる習慣があるため朝10時半から11時と昼の1時から2時頃に食事の時間が設けられている。 ハンガリー ハンガリーでは小規模な都市では自校式の施設で給食が調理されているが、大都市ではケータリングで給食が実施されることが多くなっている。ハンガリーの小学校でも児童は食事を持参するか給食(有料)をとり、朝食、昼食、午後3時頃の午後食の提供を希望することができる。 イタリア イタリアの小学校の多くは学校の敷地内に農園があり野菜が栽培されている。イタリアでは給食の盛り付け、配膳、片づけを給食スタッフが行っている。 フランス フランスの小学校では家で昼食をとることができない児童に対して有料で給食が提供されている。 スロバキア スロバキアでは国によって学校給食の詳細な規定が設けられており、料理は温めなおさず、料理ができあがってから2時間以内に提供するなどの決まりがある。 イギリス イギリスの小学校では学校によって、決定された献立を提供する方式の学校やカフェテリア方式の学校など様々である。学校給食をとるのは義務ではなく食事を持参してもよいとされている。イギリスでは教員と給食スタッフが区別されており、昼食時には教員は休憩をとり、給食は給食スタッフや補助職員が担当している。
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