モンテカルロ碁の登場後とは? わかりやすく解説

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モンテカルロ碁の登場後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 15:13 UTC 版)

コンピュータ囲碁」の記事における「モンテカルロ碁の登場後」の解説

一方囲碁将棋などに比べて最善手次善手三番手の差が小さく一本道攻防少ないという特徴から、ランダムなプレイ多数行って勝率調べることで形勢評価することが可能である。したがって、その性質利用したモンテカルロ碁の登場により、2009年にはこの段階でアマチュア最上位者やプロ目前奨励会員三段同等棋力評価されていたコンピュータ将棋よりも先にプロ最上位者に勝つのではないかとする見解現れた。また、モンテカルロ碁では、従来評価関数用いアルゴリズム比べてソフト開発者の棋力それほど必要ないそのため、研究者裾野広がり期待できるとされた。 モンテカルロ碁は、終局までをシミュレーションし、勝率の高い着手選択する。したがって計算力棋力大きな影響与える。このことから、プレイステーション3を8台使用するソフト不動碁」が現れるなど、計算機廉価化も棋力上の要素となっている。また、アルゴリズム改良により、木探索効率化図られている。具体的には、石の配置などから良さそうな手を判断し優先的もしくは限定的にプレイアウトを行う方法終局図に至る手順考慮せずすべての着手を1手目とみなすことにより1回のプレイアウトで数十倍のプレイアウト結果得た仮定してプレイアウト回数を稼ぐ方法などがある。 モンテカルロ碁の弱点として、死活シチョウなど「正解手順はたった一つでかつ長手順だが、正解手順それ以外の手順に極めて大きな結果の差が生じるような」手順を見つけにくい点がある。単純なランダム着手によるプレイアウトでは弱いが、着手点を絞るためには手の評価を行わねばならず、正確な評価をしようとするほど、リソース消費し、プレイアウトの数を減らさざるを得ないという矛盾生じる。このためパターン少ない小碁盤であるほど、一般にその棋力向上する他方で、目算が苦手であるなどの問題点も明らかとなっている。 こうした問題点将棋ソフトプロ棋士次々と下している(将棋電王戦に関する記述参照)中で、19路盤はおろか13路盤でもアマ日本代表クラスに歯が立たないなど、囲碁における棋士優位しばらくの間揺るがなかった。このためモンテカルロ法限界近付いており、新手法発見なければプロ棋士優位揺るがすのは難しいとする開発者サイド見方もあった。 その後着手を絞る方法をいかに簡素効果的にするか、もしくは、プレイアウトの数を稼ぎいかに有効な手に深くモンテカルロ木探索を延ばすかというアプローチで、モンテカルロ碁の研究進んでいた。

※この「モンテカルロ碁の登場後」の解説は、「コンピュータ囲碁」の解説の一部です。
「モンテカルロ碁の登場後」を含む「コンピュータ囲碁」の記事については、「コンピュータ囲碁」の概要を参照ください。

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