モバイル‐スイカ【モバイルSuica】
モバイルSuica
【英】mobile Suica
モバイルSuicaとは、携帯電話に搭載されたFeliCa機能を利用して、非接触式ICカードで提供されているSuicaの機能を実現するサービスのことである。または、そのサービスで利用されるアプリケーションソフトウェアの名称である。
SuicaはJR東日本が導入した、自動改札を非接触式ICカードで決済できるシステムである。モバイルSuicaを利用すると、携帯電話の端末を改札にかざすことでSuicaのように乗車賃を決済することが可能となる。
モバイルSuicaは、FeliCaチップを内蔵した、おサイフケータイに対応している携帯電話の端末で利用できる。対応端末の多くは、モバイルSuicaのアプリケーションがプリインストールされている。モバイルSuicaで提供される機能はカード型のSuicaと同等である。チャージ方法としては、クレジットカードや銀行口座からのオンラインチャージ等も利用可能となっている。
モバイルSuicaには、Suicaの機能を携帯電話に統合できるという大きな利点がある。他方、携帯電話のバッテリーが完全に消費されて電池切れとなった場合には使用できなくなる可能性があり、機種変更の際に設定をしなおす必要が生じる。なお、電池切れについては、バッテリー残量不足で通話ができなくなった程度であればモバイルSuicaの利用は可能とされる。
参照リンク
JR東日本:モバイルSuica
電子マネー・決済システム: | マイクロペイメント マルチメディアキオスク メルマネ モバイルSuica モバイルレジ モバイルバンキング ネットワーク型電子マネー |
モバイルSuica
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 13:46 UTC 版)
モバイルSuica(モバイルスイカ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が提供する、「おサイフケータイ」対応の携帯電話及びApple Pay・Google Pay対応機種を含んだスマートフォンにおいて、同社が発行するIC乗車カードであるSuicaの機能を搭載したアプリケーションソフトウェアおよびそのサービスである。かつてはおサイフケータイ対応PHSに向けてもサービス提供が行われていた。
注釈
- ^ a b c d e JR東日本が運行する東北・上越・山形・秋田の各新幹線と、相互乗り入れする北陸・北海道の各新幹線を含む。以下単に「新幹線」と表記する。
- ^ a b JR東日本のSuicaエリア内の在来線普通列車グリーン車に限る。
- ^ なお、Google PayのSuicaは、無記名のEASYモバイルSuica会員扱い(利用可能な機能はチャージおよび乗車券利用など最低限となる)となるため、モバイルSuicaアプリを使用して(記名式の本来の)EASYモバイルSuica会員に登録していなければ、払い戻しも受けられない場合があった。
- ^ たとえば小田急線南新宿駅 - 小田急線/JR線新宿駅 - JR線/りんかい線大崎駅 - りんかい線国際展示場駅というルートであれば、「JR線新宿駅 - JR線/りんかい線大崎駅 - りんかい線国際展示場駅」 + 「小田急線新宿駅 - 小田急線南新宿駅」とすることで1つのモバイルSuicaとして発行できる[8]。ただし一部例外があるほか、3社以上にまたがる連絡定期券はオペレータへの申し込みが必要な場合もある。
- ^ 通学証明書又は通学定期券購入兼用証明書等。継続購入時は原則不要だが、進級により年度を跨いで継続購入をする際は通学証明又は翌年度の在籍が分かる証明書が必要。
- ^ 東京駅 - 那須塩原駅・上毛高原駅・安中榛名駅間、郡山駅 - 古川駅間、及び長岡駅 - 新潟駅間
- ^ (フィーチャーフォンでみずほ・MUFGを利用する場合は1,000円以上500円単位)
- ^ なお、ウィルコムでは利用できない。
- ^ (銀行の優遇サービスで手数料が減額もしくは無料となる場合もある)
- ^ 2014年(平成26年)3月31日発売分までは全区間で100円単位に設定されていた。
- ^ また旧ウィルコム(現・ソフトバンク)でも、2010年(平成22年)2月14日よりサービスが開始された。
- ^ manacaエリアは一部を除く。
- ^ ICOCAエリアは在来線200km以下の制限がある。またPiTaPaエリアは一部を除く。北陸新幹線経由は対象外。
- ^ 福岡・佐賀・大分・熊本エリアに限る。また、山陽新幹線と乗り継ぎ利用できる在来線SUGOCAエリアから、各社局エリアに乗り継ぎ利用できる駅は存在しない(必ず一旦入出場となる)。
- ^ 全世界的な方針として旧タイプの暗号通信プロトコルを使用するサーバー証明書が無効となると言う事であり、総務省は第三者として参考指針の提示、行政内部での主導および民間への指導を行っているに過ぎない。
- ^ ただし、FeliCaのチップおよび近距離無線通信部分が更新される訳ではないため、切り替え前にチャージ済みの「SF(電子マネー)」や購入済みの「定期券」「Suicaグリーン券」、およびダウンロード済みの「モバイルSuica特急券」の利用そのものは可能であり、旧タイプの携帯電話等を使用したモバイルSuicaへの各種設定が不可となるだけである。
- ^ 事前にチャージ済みの「SF(電子マネー)」や購入済みの「定期券」「Suicaグリーン券」、およびダウンロード済みの「モバイルSuica特急券」の利用そのものは可能である。
- ^ FeliCaカードリーダライタと、おサイフケータイの処理機能が一体になったおサイフケータイ専用チップ。
- ^ ISO/IEC 14443 Type A, Type BとFeliCaの3種類に対応した、汎用のNXP 67V04 NFC Controller。
- ^ 例えば、オートチャージは事前に会員登録およびビューカードの決済登録が必須でありJR東日本Suicaエリア内のSuica対応駅(新幹線改札を除く)および首都圏ICカード相互利用サービスに対応するPASMO対応駅でのみ動作する。現金チャージは例えば降りる駅で駅ナカに対応コンビニが無いと困難である。クレジットチャージは端末が電池切れなどしておらず操作可能であり、各種パスワード等を失念せず、かつ携帯電話が通信可能(サービスエリア内など)である必要がある。
- ^ 無人駅の場合には後日精算。
- ^ なお、エリア外(エリアまたぎを含む)または非対応駅で降りる場合も同様の処理が必要となる。
- ^ これはJR東日本のSuicaエリアに限らず、全国相互対応ICカードが利用可能な全ての鉄道、バス等において同様である。
- ^ 休日おでかけパスのSuica版だが一部エリアが異なる。
出典
- ^ a b 『ウィルコムPHSにおけるモバイルSuicaサービス開始日決定について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道株式会社 / 株式会社ウィルコム、2009年6月11日 。2009年10月11日閲覧。
- ^ a b 『おサイフケータイ対応AndroidスマートフォンにおけるモバイルSuicaサービス開始について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道株式会社、2011年5月23日 。
- ^ 『イー・アクセス社イー・モバイル端末おサイフケータイ対応AndroidスマートフォンにおけるモバイルSuicaサービス開始について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道株式会社、2013年2月15日 。
- ^ おかげさまでモバイルSuicaは10周年を迎えます(PDF/436KB)
- ^ “モバイル Suica の発行数がおかげさまで 2,000 万枚を突破しました!”. JR東日本. 2023年3月30日閲覧。
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- ^ (プレスリリース)。 オリジナルの2012年3月14日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20120314021807/http://www.jreast.co.jp/suica/new_s/info_2kukan.html。2023年1月25日閲覧。
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- ^ モバイルSuica対応機種
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- ^ “ローソン銀行、銀行口座から「モバイルSuica」にチャージできるアプリ--10行の口座に対応”. CNET Japan (2022年3月15日). 2022年3月23日閲覧。
- ^ Android版の「au PAY」でSuicaの発行やチャージが可能に,ケータイ Watch,2022年3月22日
- ^ “J-Coin Payで「モバイルSuica」にチャージ 7月20日から可能に 手数料無料”. ITmedia Mobile (2022年7月13日). 2022年7月13日閲覧。
- ^ 臼田勤哉 (2023年6月26日). “楽天ペイ、iPhoneでモバイルSuica連携 直接チャージに対応”. Impress Watch. 2023年6月27日閲覧。
- ^ 小林優多郎 (2024年2月13日). “dポイントが「Suicaチャージ可能」に。「d払い」で対応。気になるiPhone対応は?”. TECH INSIDER. 2024年2月15日閲覧。
モバイルSuica
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 11:32 UTC 版)
携帯電話(おサイフケータイ)にSuicaカードのICカード機能を持たせたもの。物理的に新規のカードを発行しないため、デポジットが発生しないが基本的に年会費が必要であった(現在は無料)。携帯電話の機能を利用したオンラインチャージ(入金)や利用履歴および残額の確認、定期券・新幹線特急券・Suicaグリーン券の購入・利用などの機能が提供されており、カード型よりサービス面における利便性が向上している。一方、カード型と形状が異なることなどから一部機能について制限のある場合もある。詳細は同項参照のこと。
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