マイクロペイメント【micropayment】
マイクロペイメント
【英】micropayment
マイクロペイメントとは、電子決済のうち数円、数百円、数ドルといった小額の支払いを扱うことである。または、そのような小額決済に対応したサービスの総称である。
インターネットなどで電子決済を行う場合、主にクレジットカードなどが決済手段として利用されるている。一般的なクレジットカード決済などの場合、決済手数料として数百円程度が徴収される。このため、デジタルコンテンツなどの小規模売買においては、決済手数料が購入対価そのものを上回る負担となり、商取引として現実的でなかった。
マイクロペイメントは、決済手数料を購入対価の数パーセントに抑えることで過度の負担をなくし、小額での電子決済を成立可能とする。マイクロペイメントでは、新聞を記事単位で購入したり、音楽を曲単位で購入したりといった、デジタルコンテンツの小規模売買も実現可能となる。
マイクロペイメントを利用した商取引は「マイクロコマース」(microcommerce)などと呼ばれる。
マイクロペイメントが実現されているサービスの例としては、音楽コンテンツを1曲99セント(日本では主に150円)で販売している「iTunes Store」や、過去のゲームタイトルを販売しているWiiのバーチャルコンソールなどを挙げることができる。
マイクロペイメントを実現する決済サービスとしては、あらかじめ金銭価値を購入して利用するプリペイド型電子マネーが主流となっている。米国などでは広く普及している電子マネーのPayPalでは、2008年、世界中の複数の通貨でマイクロペイメントが利用可能となったと発表している。
参照リンク
Micropayments Overview - (W3C)
Micropayments - (PayPal)
マイクロペイメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/25 14:00 UTC 版)
マイクロペイメント(英: micropayment)は、通常の支払いシステムでは少額の決済を行うと経費が掛かり現実的ではないので、少額の金銭の支払い(転送)の手段として考案された[1]。小額決済あるいは超少額決済とも。"micropayment" という言葉は本来アメリカでの1ドルの1000分の1を意味し[2]、ミル単位の支払いを効率的に実現する支払いシステムを意味する。しかし最近では、クレジットカードなどの電子的支払い機構では現実的に処理できない程度の小額の支払いを意味する。マイクロペイメントを使った取引をマイクロコマース (microcommerce) という。
- ^ マイクロペイメント IT用語辞典 e-Words
- ^ The Millicent Protocol for Inexpensive Electronic Commerce Steve Glassman, Mark Manasse, Martín Abadi, Paul Gauthier, Patrick Sobalvarro
- ^ クレジットカード発行会社の利益はどこから得るのか? BENRISTA
- ^ “Welcome to Bee Tokens”. 2009年5月30日閲覧。
- ^ Game list on MMORPG.com, どのゲームがマイクロペイメントを採用しているかに関するコラムがある。
- ^ GDC - BANG! Howdy Slashdot
- ^ The Digital Silk Road by Norman Hardy and Eric Dean Tribble、Agorinc, Inc.
- 1 マイクロペイメントとは
- 2 マイクロペイメントの概要
- 3 支持者と採用例
- 4 理論と批判
- 5 関連項目
マイクロペイメントと同じ種類の言葉
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