モバイルSempron
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 02:07 UTC 版)
「Sempron」の記事における「モバイルSempron」の解説
モバイルSempronは、AMD社のノートパソコン向けローエンドCPU製品シリーズである。 発売初日からK7とK8 という二世代のアーキテクチャにまたがって展開されていたデスクトップパソコン向けSempronとは異なり、モバイルSempronにはK7ベースの製品は存在せず、したがってモバイルAthlon 64/Turion 64をベースとしたものである。Socket 754に対応するデスクトップ向け製品と異なりヒートスプレッダを搭載せず、省電力機能としてPowerNow!を搭載する。より熱設計電力(TDP)を抑えた低電力モバイルSempronも存在する。 Socket S1に対応したモバイルSempronはTurion 64 X2/Athlon 64 X2 Dual-Core for Notebooksをベースにシングルコア仕様に再設計し、L2キャッシュが512KBへ変更となり、拡張命令セットSSE3へも対応している他に標準でPowerNow!やAMD64へも対応している。また、2009年以降よりOEM向け専用としてLionコアのTurion X2をベースとしたSempron X2 Dual-Core for Notebooksが出荷された。このデュアルコア版はLionコアのTurion X2やAthlon X2 Dual-Core for Notebooksに対しL2キャッシュが半減されており、LionコアのAthlon X2 Dual-Core for Notebooks同様、AMD-Vが省略されている(Sempron X2 Dual-Core for Notebooksの具体的な詳細はTurion 64 X2の項を参照)。 Socket S1 版 Keene (90 nm SOI) L1キャッシュ: 64 + 64 KiB (データ + 命令) L2キャッシュ: 256 or 512 KiB MMX, 3DNow!, SSE, SSE2, SSE3, AMD64, Cool'n'Quiet, NX bit DDR2 メモリコントローラ HyperTransport:800 MHz256 KiB L2キャッシュ (Sempron 2100+, 3400+) 512 KiB L2キャッシュ (Sempron 3200+, 3500+, 3600+) リリース日:2006年5月 Lion(ライオン) 65nm SOIで製造されるLionコアベースのシングルコアSempron。MMX, Extended 3DNow!, SSE, SSE2, SSE3, AMD64, PowerNow!, NX bitに対応する。 モデルナンバークロックL2キャッシュHTSocketTDPSI-42 2.1 GHz 512 KB 1800 MHz S1 25 W SI-40 2.0 GHz
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