メルキア情報省
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「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」の記事における「メルキア情報省」の解説
フェドク・ウォッカム 声 - 石塚運昇 メルキア情報省次官。38歳。情報省所属でありながらギルガメス軍の活動に関与し、タイバス渡河作戦を成功に導くなど軍内部での地位を急激に高めていく。エリートコースを歩みながらもさらなる出世を目論む野心家であり、ペールゼンが唱えた「異能生存体説」に興味を持ち、彼がまとめたレポート「ペールゼン・ファイル」およびペールゼンの身柄をも手中に収め、ファイルに記されていたキリコ達の能力を確認すべく様々な激戦地に送り込む。 ガレアデでの数度の観察を経た後、気温零下200度という異常寒波の戦場からも生還したキリコ達を異能生存体と確信し、彼等の能力を利用するために配下に加えた後、モナド攻略の戦略動議を参謀本部に提出、動員兵員数1億2000万にもおよぶ史上最大の作戦を展開する。しかし、作戦成功目前で惑星モナドは謎の大爆発を起こし、自ら提案した攻略作戦は侵攻部隊の壊滅、戦略的重要拠点モナドの消滅と最悪の結果に終わり、同時に自身の栄達の道も絶たれてしまう。ウォッカムはその事実をあくまで冷静に受け止め、事後報告のためにペールゼンを訪ねるも、ウォッカムに渡したファイルは偽物であることを知らされる。さらにウォッカム自身も異能生存体の特異な能力に惑わされていたことも指摘され、結局は全てペールゼンに踊らされていたに過ぎず、その結果キャリアまでも失ったことを思い知らされ大きく動揺する。腹の虫がおさまらないウォッカムはルスケにペールゼンを殺害するよう命令を下すが、挙句の果てにはそのルスケもペールゼン側に寝返ってしまい、激怒したウォッカムはルスケを殺そうと銃を抜くも返り討ちにされ射殺される。 亡き父親は元メルキア外務大臣であったが、ペールゼンとの政争に破れ自殺している。そのため、ペールゼンを自らの元に引き取った際には軍事法廷で対峙した検察官(声 - 稲葉実)から敵討ちのつもりかと皮肉を言われている。 コッタ・ルスケ 声 - 銀河万丈 ウォッカムの秘書。キリコ達の観察や、惑星モナド攻略において彼を補佐する。モナドの爆発後、ウォッカムがクズスクの収容所に赴いた際も同行するが、そこでペールゼンに利用されていたことを知ったウォッカムから彼を射殺するよう命じられる。しかしルスケ自身も異能生存体とキリコに興味を持っており、逆にペールゼンから惑星爆発に際してもキリコは生存していること、そしてモナドの爆発は自然現象や偶発的産物などではなくキリコとその背後にいる何者かが関係していることを聞かされ、驚愕したルスケはペールゼンについていくことを宣言する。直後、激怒したウォッカムから銃を向けられるが逆に彼を射殺、死に際にルスケの名をうめくウォッカムに対し今後その名は記録から消えることを語り、ペールゼンとともに収容所から去っていく。 『装甲騎兵ボトムズ』にギルガメス軍情報部大尉として登場するジャン・ポール・ロッチナと瓜二つの容姿をしている。ロッチナとの関係については、映像作品上では単にルスケの名を今後は使わないというだけで終わっており明確にされていない。後述のムック『ペールゼン・ファイルズ VISUAL BOOK』での製作スタッフへのインタビュー記事(P109 - P110)によれば、同一人物として扱われていたようである。 メンケン 声 - 諸角憲一 惑星クズスクの情報省医療収容所に勤める医師。「異能生存体」についての真実を聞き出そうとするウォッカムの命によってペールゼンに致死量を遥かに超える大量の薬物を投与し尋問を行う。しかし実はペールゼンがウォッカムの元に潜入させた部下であり、薬物の量を調整することで彼の命を助けている。 またペールゼンの命令により、ザキに対しキリコを殺害するよう洗脳を施しており、最終話ではザキのデータを今後の実験に役立てるとPS開発との関連性を匂わせる発言をしている。
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