マーキュリー8号
名称:マーキュリー8号/シグマ7(Mercury 8 / Sigma 7)
小分類:マーキュリー計画
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1962年10月3日
帰還年月日:1962年10月3日
打ち上げロケット:アトラス−113D
宇宙飛行士:ウォルター・M・シラー
飛行時間:9時間13分
マーキュリー8号は地球周回飛行を行ない、軌道上を6周しました。ウォルター・シラー宇宙飛行士の任務は、宇宙船内のいろいろな作業を長時間にわたって行なうことでした。シラー宇宙飛行士はその任務をみごとに果たし、宇宙での長時間の作業が可能であることを証明しました。
また、マーキュリー6号やマーキュリー7号のときよりも多く地球を周回したのに、シラー宇宙飛行士はびっくりするほど燃料をたっぷり残して帰ってきました。そして回収のため大西洋にいた空母船から7km以内の地点に着水し、「完璧な軌道飛行、完璧な帰還、教科書どおりのフライト」だと、ほめたたえられました。
マーキュリー宇宙船(シグマ7)は円錐形のカプセルで、全長7.9m(非常脱出ロケットをふくむ)、底辺の直径1.9m、打ち上げ重量1.93t。チタン製の外殻でおおわれていました。
2.ロケットはどんな形をして、どのような性能を持っているの?
アトラス−113Dは、3基の主エンジンと2基の補助エンジン、逆推進ロケット6基がついていました。全長29m、直径3.1m、打ち上げ重量は118tです。
3.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
3基の主エンジンと2基の補助エンジンで打ち上げられ、発射後に主エンジンのうち2基が切り離されました。高度160km以上に達した時点で燃料がつきてエンジンが停止すると、3基の逆推進ロケットが噴射してマーキュリー宇宙船はブースターロケットから離れました。大気圏再突入のときには逆推進ロケットの残り3基が5秒間隔で発火して宇宙船の飛行速度を減速させました。
4.宇宙飛行の目的は?
地球周回飛行と、長時間にわたる宇宙での作業です。
5.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
宇宙船内で長時間機械をあつかう作業が可能なことを証明しました。
※参考文献:アラン・シェパード,ディーク・スレイトン著/ムーンショット(集英社)、竹内均・監修/Newton Collction II 宇宙開発(教育社)
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