マルチメソッドシミュレーションモデリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/08 03:58 UTC 版)
「AnyLogic」の記事における「マルチメソッドシミュレーションモデリング」の解説
AnyLogicモデルは主なシミュレーションモデリングに対応することができる:ディスクリートイベント、またはプロセスセントリック (DE)。システムダイナミックス (SD)、及びエージェントベース(AB)。 システムダイナミックスとディスクリートイベントは伝統的なシミュレーションアプローチであり、エージェントベースは新しい方法論である。通常、連続工程を有する場合はシステムダイナミックスアプローチであり、ディスクリートイベントは、プロセス中心のシミュレーションアプローチとして知られているGPSSの子孫であることを意味する。また、エージェントベースモデルは、通常は離散時間型で、あるイベントから別のイベントにジャンプして動作する。 システムダイナミックスおよびディスクリートイベントシミュレーションは、大学では、マネジメント、経済あるいは産業とオペレーション研究等の非常に分野の異なるグループに分かれて歴史上教えられてきた。その結果、互いにグループには別個の二つの従事者コミュニティーが存在する。 最近までエージェントベースモデリングは主として純粋に学術的なトピックであった。しかし、グローバル企業の業務最適化要求の増にともない、複数のアプローチを注視するモデル作成者は、非常に異なる性質の複雑な相互依存のプロセスに対するより深い洞察力を獲得する必要が生じた。 モデル化するアプローチは、どのように抽象化レベルに一致するか。システムダイナミックスは、最も高い抽象化レベルに明らかに使用される。ディスクリートイベントモデリングは、低から中の抽象化に使用される。エージェントベースモデリングに関しては、この技術がすべての抽象化レベルを通して使用される。また、エージェントは、多様な自然および規模のオブジェクトをモデル化できる:物理的レベルエージェント、例えば歩行者、自動車。中レベル-顧客。最高レベル-競合会社. AnyLogicは、モデル製作者が同じモデル内で、これらの異なるシミュレーションアプローチを組み合わせることを可能にする。固定された階層はない。例として、宅配便のモデルをあげると、ここで宅配便業者は独立して行動し、エージェントとしてモデル化される。そして、ディスクリートイベントシミュレーションでそれらの輸送とインフラストラクチャーのネットワークの内部の作用をモデル化する。同様に、その集合の振る舞いが収入またはコストのような流れをキャプチャーするモデルを、システムダイナミックスに与えるエージェントとして消費者をモデル化することができる。妥協して、1つの任意のアプローチによってモデル化されるかもしれない複雑なモデルでも、AnyLogicの複合アプローチは、種々様々の複雑なモデル化問題に直接適用可能である。
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