マルチメッセンジャー天文学の成果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/28 05:09 UTC 版)
「マルチメッセンジャー天文学」の記事における「マルチメッセンジャー天文学の成果」の解説
1987年:超新星1987Aが発生。光学望遠鏡の他、ニュートリノ検出器カミオカンデ、アーバイン=ミシガン=ブルックヘブンなどでニュートリノが検出された。 2017年:銀河NGC 4993で起きた中性子星連星の合体により、重力波GW170817が発生。重力波望遠鏡LIGO、Virgoによって重力波が検出された。その1.7秒後にフェルミガンマ線宇宙望遠鏡とインテグラルによってガンマ線バーストGRB 170817Aが発見された。さらに11時間後、ラスカンパナス天文台によって光学対応天体が同定された。ハッブル宇宙望遠鏡やチャンドラX線宇宙望遠鏡の他、多くの地上光学・電波望遠鏡でも対応天体の観測に成功した。重力波源の電磁波対応天体が観測されたのはこれが初めてのことであり、マルチメッセンジャー天文学の大きな一歩といえる。なお、この現象に伴うニュートリノは検出されていない。
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