マリア・ピァ・アーモニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 17:27 UTC 版)
「機動戦士Vガンダムの登場人物」の記事における「マリア・ピァ・アーモニア」の解説
(Maria Pure Armonia) 声 - 篠原恵美 ザンスカール帝国の女王。29歳。 もとはサイド1〈アルバニアン〉において娼婦として糊口をしのいでいたが、宇宙世紀0141年に娘(シャクティ)を懐妊したことを機とするかのようにサイキッカーとしての能力に目覚め、以降は心霊療法を交えた“相談所”を開設することで生活水準は上がっていった。さらに宇宙世紀0144年には一定の信奉者が集まり、『マリア光の教団』として〈アルバニアン〉政庁に団体結成を申請したが、ここまでは“占い師”の域を出るものではなかった。しかし宇宙世紀0145年にカガチが接触、マリアをサイド2〈アメリア〉政庁ーー後のザンスカール帝国ーーの女王として見いだし、母なるものを大切にするという「マリア主義」を掲げ女王として君臨“させられる”こととなる。前述の通りシャクティ・カリンの母でもあるが、安全のため(24話のクロノクルの説明による)に地球に下ろされており、生き別れていた。 本人の性格は弟のクロノクルをして「なぜそうも寛容なのか」と言わしめるほど寛容かつ慈愛に満ちている。女王として強い意志を持って人々を正しい方向へ導こうとしていたが、カガチによるエンジェル・ハイロゥの真の目的に落胆し、さらに終盤では造反したタシロに囚われてしまう。囚われの身となった際にタシロを止めるため、強い思念でタシロ艦隊へウッソを呼び寄せる。ウッソにカガチやタシロの野望を挫く様に伝えるが、逆上したタシロによって射殺されてしまった。 過去については小説版『機動戦士Vガンダム』に詳しいが、アニメと相違点もある。 小説2巻8章でクロノクルが回顧している内容によると、マリアはサイド1アルバニアン政庁の出身で、両親はクロノクルが3歳の頃に離婚し、幼いクロノクルと二人暮らしだった。娘を生む前まで売春などして暮らしていたが、妊娠した頃に自身の霊視能力や治癒能力に気付き、娘アシリア(小説版のシャクティの本名)出産後はクロノクルや支援者と共に宗教団体「マリアの光の教団」を立ちあげ、信徒を増やしていた。そこに接触してきたフォンセ・カガチの説得に応じ、教団は買い取られマリア主義へと変化、マリアはサイド2アメリアへと移動した。その移動中にカガチの手により娘は行方不明となっているが、この過程はアニメの説明と異なっている。 福井晴敏の小説版『∀ガンダム』では、ロラン達がディアナによって見せられる黒歴史の記録の中にマリアの演説が含まれている。 『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』では、マリア・ピァ・アーモニアは、ザンスカール帝国が女王にするために集めた、サイキッカーの素養のある女性の中から女王に選抜された存在とされており、振るい落とされた失格者としてマリア・エル・トモエという人物が登場している。 名前の由来については、監督の富野は「キリスト教圏のみならず、世界で最も多く使われている女性の名だから」「音の持っている力というものがあるように思えたし、全部そこに統治していく構造の物語を作れていったらいいなと、思っていました」と語る。
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