マハリシ効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 14:56 UTC 版)
超越瞑想を行うことで、社会によい影響を与えるという主張がある。超越瞑想やヨーガのフライング(空中浮遊)、TMシディプログラムを行い超越する時には、瞑想者の意識の内側だけでなく周りの人たちの内側も活性化し、実際に観測できる変化があるという。超越瞑想では、超越瞑想の会員が増えれば、会員個人の心身の健康だけでなく、地上が楽園化する「社会変革」の一助になると信じられている。1960年代にマハリシは、「ある都市または国家のわずか1%以上(ヨーガのフライングを含むTMシディプログラムの場合ルート1%以上)の人たちが規則的に超越することで、その社会のなかに測定できる効果が現れる」という予測をたて、、「マハリシ効果」と命名した。マハリシは1975年に、純粋な創造的知性のエネルギーを下層に持つエネルギー波によって宇宙が構築されているという信念に基づいて「マハリシ効果」の発見を発表し、「悟りの時代の夜明け」を宣言した。地球規模のマハリシ効果で東西冷戦が終結し、国際テロや戦争の減少、アメリカのインフレ率と犯罪率の減少などの効果が観測されたとしている。 しかしジェームズ・ランディは、マハリシ国際大学に雇われていたという物理学博士ロバート・ラビノフによる、アイオワ州フェアフィールドにあるマハリシ大学付近の穀物生産を増加させた、犯罪や事故の減少に関与していたなどの研究データについて、フェアチャイルド警察署、アイオワ農業局、陸運局に問い合わせた結果、データは捏造であったと指摘している。一方超越瞑想の団体は、マハリシ効果の研究は20件以上発表されており、権威ある研究雑誌には最高水準の論文しか掲載されないため、十分な信頼性があると主張している。超越瞑想の普及団体では、超越瞑想を普及させて世界によい影響を及ぼすことが目指され、学校や会社、警察官や刑務所の受刑者の社会復帰として実施され、目標の実現が目指されている。 マハリシ大学科学技術・政策研究所のジョン・ヘーゲリン(英語版)(ジョン・ハグリン)は、マハリシ効果に関する研究で1994年にイグノーベル賞の平和賞を受賞している。(参考・イグノーベル賞受賞者の一覧#1994年)
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