ボーイスカウトの女性とガールスカウトとの関係
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「ボーイスカウト日本連盟」の記事における「ボーイスカウトの女性とガールスカウトとの関係」の解説
日本のボーイスカウト運動における女性の参加は、カブ隊におけるデンマザーのように、限られた役割を果たしているだけであったが、世界スカウト会議における「スカウティングにおける成人」および「スカウト運動における少年少女と男女に関する方針」を受けて、日本でも女性の指導者と少女のスカウトが誕生した。その背景には、女性の社会進出や男尊女卑の撤廃、女性ならではのソフト面の対応への期待等があげられる。 ガールスカウトは、ボーイスカウトの目標(良き社会人の育成)に加えて、「自立した女性の育成」という目標ももっているため、受け入れの対象は女性のみであり、特に男性に対応したプログラムはもたない。一方、ボーイスカウトは、女性の受け入れをしており、裁縫・料理・介護・応急処置などの、いわゆる女性的とされるプログラムをもつ。しかし、全ては良き社会人となるためのプログラムであるため、男性だからやらない・女性だからやる、という区別はない。 ボーイスカウトの団では、ベンチャー部門以下の隊の場合、男女のスカウトで編成される隊は、男女の隊指導者を任命することになっている。また、女子テントの設置など、女子スカウトに対しての配慮が必要とされている。ただし、男性のスカウトのみ募集する団もあり、それはその団のカラーであり特色であるとして容認されている。 ボーイスカウトとガールスカウト(ガールガイド)はルーツが同じである為、共通する事項も多い。 モットーは、どちらも同じ「そなえよつねに」(備えよ常に)である。 スローガンは、ボーイスカウトは『日日の善行』、ガールスカウトは『一日一善』だが、 英語表記では、Daily Good Turn. または Do a good turn daily.と共通しており、意味は同じである。 所定の条件を満たして入団することにより、スカウトの象徴である「制服」と「ネッカチーフ」の着用を許される。 ガールスカウト日本連盟の英語表記が、Girl Scouts of Japanであるのに対し、ボーイスカウト日本連盟の英語表記は、Scout Association of Japanとなっている。boyと表記されないのは、男性ではない加盟員に対しての配慮である。 2015年日本で開催の第23回世界スカウトジャンボリー(23WSJ)に先立ち、同年4月1日に正装、記章・標章類に関する教育規程の改正が施行され、新制服紹介ページには、各種制服写真は男女モデルが並んで掲載されている。デザイン(パターン)上は男女の差が無く兼用となっており、指導者(20歳以上)用のスカートも廃止された。男子はハット、女子は中折れ帽かハットを隊で統一して着用することになり、ベレー帽は廃止された。なお、旧制服、記章、標章等は移行期間の終了する2018年8月31日まで、旧規定に基づき着用可だった。
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