ボーイスカウトのネッカチーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/15 06:57 UTC 版)
「ネッカチーフ」の記事における「ボーイスカウトのネッカチーフ」の解説
ネッカチーフ(省略してネッチ、ネッカチまたは単にチーフと呼ばれることもある)は直角二等辺三角形(または正方形)の布で出来ており、着用の際は三角形の長辺(正方形の場合は対角線で二つ折りにして)から頂部に向かって巻き上げて首にかけ、チーフリング(後述)と呼ばれる留め具を用いて制服の第一ボタンと第二ボタンの間で留める。(チーフリングを使わず、「叶結び」等で直接結ぶこともあるが、海外では時折見かけられるものの、日本においては「だらしない」と判断される事が多くほとんどのスカウトがチーフリングを使用している。) ボーイスカウト日本連盟需品部で、標準となる制服と共に販売されているものは、直角二等辺三角形で直角を挟む二辺がそれぞれ75cm(カブスカウト用は65cm、ビーバースカウト用は50cm)の綿布だが、教育規定上は定められた大きさはない。また、素材も、応急処置用の三角巾や埃よけのマスク、風呂敷など多目的に使用することもできる綿布が選ばれることが多いが、大きさと同じく、教育規定上、特に定められた素材があるわけではない。 ネッカチーフの色や模様はさまざまで、所属する団によって異なり、同じ団でも隊によって異なる場合もあるが、色に関しては「隊で統一して定めた色」(2色以上でも構わない)という教育規定上の定めがあり、基本的には隊旗と共通の色が用いられる。また、ジャンボリーなどの特別なイベント時のみに着用するネッカチーフや、海外派遣時に着用するネッカチーフ、各連盟事務局のネッカチーフなどもあり、それらはすべて視覚的にスカウトの所属を表すものである。逆に言うと、一見してどこの所属かを判別するためのものなので、公式の場では所属隊によって定められたネッカチーフ以外を着用することは認められない。 スローガンである「日日の善行」を忘れないために、ネッカチーフの先端に一つ結び目を作り、何か善行をしたらそれを解くということもよく行われている。創始者ロバート・ベーデン=パウエル卿の肖像写真にもネッカチーフの先端を結んだものが残っている。 広げた状態 巻き上げた状態 様々なネッカチーフ チーフリングは様々な素材でできている 金属製のスカーフリング
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