ホレリスによるものとは? わかりやすく解説

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ホレリスによるもの

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 04:53 UTC 版)

パンチカード」の記事における「ホレリスによるもの」の解説

ハーマン・ホレリスは、機械式タビュレーティングマシン一連の特許1889年取得した。それらの特許では、記録媒体として紙テープ長方形カード両方記述している。アメリカ合衆国特許395,781号 で示しているカードテンプレートが予め印刷されていて、穴は辺に沿って開けることになっており、車掌使っていた改札鋏穿孔に使うことを想定していた。カード中央部分は文字などの書き込み用とされていた。そもそもホレリスは、車掌切符の端に鋏を入れる位置乗客大まかに分類していたことから、この方式を思いついた。 私は西部旅したとき、たしか punch photograph呼ばれる切符持っていた。車掌乗客明る頭髪黒い瞳大きな鼻といった特徴に応じて切符所定位置入鋏していた。見ての通り、私がやったのは punch photograph全員ぶん作っただけのことだ。 改札鋏を使う方法単調間違いやすかったので、ホレリスカード全体穿孔領域とし、パンタグラフ型のキーパンチ穿孔器具)を発明した。また同時にカードテンプレート印刷するのをやめ、パンチ機側にマスターテンプレートを装備し人間がそれを見てパンチ位置決定できるようにした。ホレリスはいくつかのカードサイズを検討した1890年の国勢調査集計に対してホレリス提案したシステムでは、「一般的なあらゆる用途対応できる」ものとして3インチ×5.5インチマニラアサ繊維作った紙を示唆している。 1890年の国勢調査使われカードは丸い穴を開けるもので、2412行の構成だった。このカード使用する装置など情報は、コロンビア大学コンピュータ史についてのサイトにある。ある時点から3.25×7.375インチ (82.550×187.325mm) が標準カードサイズとなった。これは当時1ドル紙幣より若干大きく1ドル紙幣2014年現在大きさになったのは1929年から)、コロンビア大学サイトによれば紙幣運搬用の箱にぴったり収まるようにこの大きさにしたのだという。 ホレリス当初システムでは、用途によって場当たり的符号化システム採用していた。つまり、いくつかの穴が特定の意味、例え性別既婚未婚かなどを表すようにしていた。当時タビュレーティングマシンには最大40個のカウンタがあり、それぞれに1周で100までを表せダイヤル対応していて、2つ1組で、一方ダイヤルカウントアップして一周したらもう一方ダイヤルが1目盛りだけカウントアップするようになっていた。それによって10,000までのカウントが可能である。集計作業に際しては、個々カウンタ特定の穴の位置対応付けられている。ホレリスまた、リレー回路使った穴の組合せカウント可能にしており、例え既婚女性のみをカウントするといったことが可能だったその後符号化標準化され12行のうち下の10行を数字の0から9に対応させた。これにより連続する複数使って大きな数値表現できるようになり、単なるカウント上のことが可能となった。Comrieの The application of the Hollerith Tabulating Machine to Brown's Tables of the Moon にはホレリス45カードのイラストがある。

※この「ホレリスによるもの」の解説は、「パンチカード」の解説の一部です。
「ホレリスによるもの」を含む「パンチカード」の記事については、「パンチカード」の概要を参照ください。

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