ベトナム戦争での問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 15:11 UTC 版)
「大韓民国国軍」の記事における「ベトナム戦争での問題」の解説
詳細は「タイビン村虐殺事件」、「ゴダイの虐殺」、「フォンニィ・フォンニャットの虐殺」、「ハミの虐殺」、および「ライダイハン」を参照 韓国軍は朝鮮戦争で、自軍領域内に共産主義側のゲリラや協力者がいるというベトナムと同様の状況での実戦を経験していた。ベトナム戦争における韓国軍の戦闘方法はきわめて勇敢かつ合理的で、アメリカの新聞にダイハン(韓国軍)の特集が組まれたほどである[要出典]。また、韓国軍と北ベトナム軍の損害比は36:1であり(アメリカ軍と北ベトナム軍の損害比は12:1)、北ベトナム軍の文書には「確実に勝てる状況以外、韓国軍との接触は極力避けること」と書かれていたほどであった。 その一方で、アメリカ軍と同様に民間人の虐殺を行った(タイビン村虐殺事件・フォンニィ・フォンニャットの虐殺・ハミの虐殺など)が、その内容は女性や子供を井戸に生きたまま落とし助けを求める声を聞きながら手榴弾を投げこむ、強姦した後生きている女性の胸をえぐる等極めて残虐なものであった。そしてベトナムへ進出した韓国人労働者や兵士とベトナム人女性との間に、混血児『ライダイハン』が約2000人生まれ、韓国軍撤兵後もそのまま現地に残されることとなった。彼らはその出自によってベトナム国内において差別され、一部の児童たちが極貧の生活を余儀なくされている。 これら一連の韓国軍のベトナム戦争中の国際法に反する複数の集団強姦を伴う虐殺行為(ハミの虐殺・タイビン村虐殺事件)は、第二次大戦終結後に発生した組織的虐殺の中でも、ユーゴスラビア紛争時の民族浄化行為と共に、村落ごと皆殺しにするなど、その残虐性が際立っており、重大な人権侵害が伴う大規模なジェノサイド行為である。虐殺の発生自体は複数の国際調査機関によって確認されているが、犠牲者数については両国政府の意見が食い違っており、特に虐殺当事者の韓国政府が正式な謝罪及び賠償を拒否している為、現在でも国際NPO団体による現地での聞き取り調査などが実施されており、正確な犠牲者数を認定するための科学的検証が続いている。
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