プログラムに対する批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/16 20:59 UTC 版)
「ピュアリフィケーション・プログラム」の記事における「プログラムに対する批判」の解説
サイエントロジー教会はピュアリフィケーション・プログラムでプログラム受講者をサウナに入れ、ナイアシン乃至はその他様々なビタミンを投与し、種々の混合植物油を大量に摂取させることによって、受講者が発汗の際に体内残留薬物を排出し、体内脂肪を植物油に置換することが出来ると主張している。偽証医療取締り国家評議会の会員であるジェームス・J・ケニー医学博士は「ピュアリフィケーション・プログラムは言っていることとやっていることが全く持って一致していない」と発言した。医学専門家達はナイアシン或いはその他のビタミンの過度の摂取によって肝障害乃至は腎障害を引き起こす恐れがあると主張してきた。特にナイアシンを過度に投与すると肝障害、腎障害共にリスクが高まるにもかかわらず、L・ロン・ハバードは著書内で薬品機構の食物、栄養委員会が成人における1日の摂取限界量の3倍以上もの投与を支持している。 ハバードがその著書で述べている放射性粒子が脂肪の中に蓄積されるという考えは現代医学では根拠がない主張として否定されている。前述のように大量のビタミンを摂取することで深刻な健康被害を受けることが判明しており、ピュアリフィケーション・プログラムによって肝障害を発症した患者も多い。 1988年にはワシントンD.C.郊外ベセスダ(Bethesda)出身の毒物学の権威であるロナルド・E・ゴッツ医師は「ピュアリフィケーション・プログラムは荒唐無稽の 擬似医学であり、その様な治療を支持、推奨する毒物医学者団体、医学専門団体、政府系組織など一つもない」と述べた。 この問題に関してサイエントロジー教会は、ピュアリフィケーション・プログラムは如何なる疾患の診断、治療に使えるものではないとして次のような声明を発表している。 ピュアリフィケーション・プログラムはL・ロン・ハバードが著書で述べているサイエントロジー教会が採用している教義、信条に基づき行われている精神的活動です。このプログラムの如何なる要素も身体疾患の診断、治療を目的としていません。 —サイエントロジー教会幹部声明、1980年5月21日、広報部, "ピュアリフィケーション・プログラムについてのデータ"
※この「プログラムに対する批判」の解説は、「ピュアリフィケーション・プログラム」の解説の一部です。
「プログラムに対する批判」を含む「ピュアリフィケーション・プログラム」の記事については、「ピュアリフィケーション・プログラム」の概要を参照ください。
- プログラムに対する批判のページへのリンク