ブルゴーニュ公領、アキテーヌ公領、イングランドその他の地域とは? わかりやすく解説

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ブルゴーニュ公領、アキテーヌ公領、イングランドその他の地域

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:27 UTC 版)

ゴシック建築」の記事における「ブルゴーニュ公領、アキテーヌ公領、イングランドその他の地域」の解説

ブルゴーニュではロマネスク建築が高度に発展していたため、その伝統が生き続けたブルゴーニュゴシック建築導入されるのは1170年頃であり、これはヴェズレー建設されサント・マドレーヌ大聖堂内陣に見ることができる。全体の構成ソワッソン大聖堂袖廊に近いが、立面3層構造で、線的な要素強く意識したものになっており、これは13世紀以降、この地で盛んになる後期ゴシック建築デザイン受け継がれた。 ノルマンディゴシック建築雛形形成されたにもかかわらずプランタジネット家勢力にあった北、西フランスでゴシック建築導入されるのは遅かったアンジューメーヌポワトゥーなどにゴシック建築建設されるのは13世紀初頭になってからであるが、プランタジネット家支配下形成されゴシック建築は、イル=ド=フランスとは異な形態獲得した。 プランタジネット・ゴシックの代表的な建築物アンジェサン・モーリス大聖堂である。極度に湾曲したヴォールトを頂く身廊立面には、アーケードクリアストーリなどの分節化見られない。もともと単廊式木造天井持った建築物であったらしく、この形状ポワティエサンティレール聖堂も同様で、ロマネスク建築伝統残している。アンジェ大聖堂とは異な形式として名高いのがポワティエ大聖堂で、これは1162年起工されたが、完成13世紀末のことである。ほぼ同じ高さ、同じ幅の身廊と側廊で、後にホール式と呼ばれる教会堂空間に近い。アンジェサンセルジュ聖堂はこの形式則った平面となっているが、細いによって分節されたベイリヴによって分節されたヴォールトが、さらに華美な印象与える。アンジェポワティエともに、聖堂形式としてはロマネスク建築において見られるものであり、細部については洗練されているものの、全体として革新性イル=ド=フランスゴシック建築超えるものではない。プランタジネット朝建築後期ロマネスク建築初期ゴシック建築との間にそれほど違いがないことを証明している。 イングランド本土建設され最初本格的なゴシック建築は、1174年起工されたカンタベリー大聖堂である。最初の建設はギョーム・ド・サンスによって設計されたが、不慮の事故によって工事イギリス人ウィリアム引き継がれた。カンタベリー大聖堂後陣二重シェル式で造られており、全体として彫塑性の強いイングランドロマネスク建築伝統残している。リンカン大聖堂カンタベリー後継であり、パリノートルダム対照的なロマネスク建築の厚い壁を思わせるクリアストーリ屋根裏開いたトリフォリウムなどの特徴は、イングランの独自性物語っている。

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