代表的な建築物
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「パリ万国博覧会 (1889年)」の記事における「代表的な建築物」の解説
本博覧会最大のシンボルとなったのは、エッフェル塔であった。1889年に竣工したエッフェル塔は会期中は入場アーチ門の役割を担った。A.G.エッフェルが設計したこの鉄塔は錬鉄製であった。1889年のパリ万博は、1867年の第2回パリ万国博覧会の会場であったシャン・ド・マルス公園に数々のパビリオンが建て増しされて開催された。 エッフェル塔と同様に、この万博のために建造された注目すべき建築物が機械館(La Galerie des machines)である。設計者はフランス人建築家のフェルディナン・デュテールとヴィクトル・ コンタマンであった。この機械館は1900年の第5回パリ万国博覧会でも再びパビリオンとして使用されたが、エッフェル塔のように今日まで残されることはなく、1910年に取り壊されてしまった。 また、当初の設計では機械館の建材には鋼を用いるよう指示されていたのだが、実際には鉄を用いて建設されていたことから、建築史学者たちの間でその経緯をめぐって論争が続いている。建材が変更になった理由については、機械館の完成を急ぐ必要があった上に、コスト低減のため当時原材料価格が鋼の約3分の2だった鉄を利用したとする説が有力である。
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