ビーナス・エクスプレスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 宇宙百科事典 > ビーナス・エクスプレスの意味・解説 

ビーナス・エクスプレス

分類:月・惑星探査


名称:ビーナス・エクスプレス(Venus Express)
小分類:金星探査
開発機関・会社:ヨーロッパ宇宙機関(ESA)
運用機関会社:ヨーロッパ宇宙機関(ESA)
打ち上げ年月日:2005年10月26日予定
運用停止年月日:2007年8月予定
打ち上げ国名:ロシア
打ち上げロケット:fregat搭載ソユーズロケット
打ち上げ場所:バイコヌール宇宙基地

「ビーナス・エクスプレス」は2005年11月打ち上げられる予定金星探査機です。ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は、地球に一番近い惑星金星の大気運動地殻運動など地表下を探査する目的でビーナス・エクスプレスを設計しました。ビーナス・エクスプレスは2005年11月打ち上げられ地球の暦で158日間かけて金星にたどりついて観測態勢入りますその後486日間調査活動行なう予定です。

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
ビーナス・エクスプレスは、直方体本体に、太陽電池パネル左右に取り付けられ、さらにさまざまな観測機器装備した形です。重量は、1,270kgです。私たち地球に一番近い惑星金星の大気運動地殻運動など地表下を探査するための機器そなえてます。

2.どんな目的使用されるの?
ビーナス・エクスプレスはESA(ヨーロッパ宇宙機関)の探査機です。いまだ謎に包まれている、私たち地球に一番近い惑星であり、太陽系で最も密度温度の高い大気を持つ惑星のひとつである、金星の大気運動地殻運動などを探査することが目的です。このミッション2002年3月提案通り成立したものです。

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
ビーナス・エクスプレス探査機は、バイコヌール宇宙基地から、fregat搭載ソユーズロケット2005年10月打上げ予定です。いまだ謎に包まれている、私たち地球に一番近い惑星であり、太陽系で最も密度温度の高い大気を持つ惑星のひとつである、金星の大気運動地殻運動などを、486日間にわたり探査します。現在、打ち上げ向けてESA(ヨーロッパ宇宙機関)で発射態勢整えられています。

4.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?
ビーナス・エクスプレス探査機は、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)によって、バイコヌール宇宙基地からfregat搭載ソユーズロケット2005年10月26日打ち上げられ158日間かけて金星到達します。観測態勢入った後の486日間金星の大気運動地殻運動などの調査活動行なう予定です。

5.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
ありません。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)としては、初の金星探査となります


ビーナス・エクスプレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/13 08:01 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ビーナス・エクスプレス (Venus Express)
ビーナス・エクスプレス
所属 欧州宇宙機関 (ESA)
公式ページ [1]
国際標識番号 2005-045A
カタログ番号 28901
状態 運用終了
観測対象 金星
計画の期間 4年間
打上げ機 ソユーズ-Fregat
打上げ日時 2005年11月9日
3時33分
軌道投入日 2006年5月7日
ランデブー日 2006年4月11日
通信途絶日 2014年11月28日
運用終了日 2014年12月16日
テンプレートを表示

ビーナス・エクスプレス (Venus Express) は、欧州宇宙機関 (ESA) の金星探査機2005年11月9日に打ち上げられ、2006年4月11日に金星周回軌道に到着した後、5月7日に観測用軌道(南極上空の高度66,000km、北極上空の高度約250kmを24時間で周回する軌道)に投入された。2014年5月に観測運用を終了した。

概要

ビーナス・エクスプレスは、欧州宇宙機関初の金星探査機であり、2005年11月9日にカザフスタンバイコヌール宇宙基地より打ち上げられた。計画は2001年より開始されている。探査機のデザインは、火星探査機マーズ・エクスプレスの経験を生かしたものとなっている。ただし、火星と金星の違いを考慮し、太陽熱や放射線に対する耐性を向上させている。

最初の発射予定は2005年10月26日であったが、問題が生じたために延期され、11月9日3時33分UTCにソユーズロケットによって打ち上げられた。打ち上げから1時間36分後には、金星への遷移軌道へ移行した。金星までの飛行日数は150日。金星到着後に減速し、周回軌道に入った。

ビーナス・エクスプレスの探査目的は、主に金星大気に関するものであり、当初は4年間観測を行う計画であったが、その後、観測運用が延長されていた。

これまでに行われたビーナス・エクスプレスの観測によって、約250万年前の溶岩流が金星に存在することが判明している。また、金星の大気から水素が酸素の2倍も逃げ出していることが分かり、金星にはかつて大量の水か、あるいは地球と同じ海が存在していたことを示唆している[1]

ミッション終了

ビーナス・エクスプレスは、2014年5月に観測運用を終了した [2]。その後、ビーナス・エクスプレスは金星の大気圏上層に突入して大気抵抗でどのくらい高度が下がるのか実験を行うため、徐々に高度を130-135kmにまで下げ、6月18日から7月11日までエアロブレーキング実験を行った[3]。その後高度を再び上げて7月26日には高度を460kmまで戻していた。まだ推進薬が残っていると考えて、11月23日から30日にかけて軌道を引き上げ、2015年までミッションを延長する試みを行ったが、2014年11月28日に姿勢が保持できなくなり通信が途絶した。調査の結果、噴射の途中で推進薬を使い果たしていた事が分かり、12月16日にミッションを終了することにしたと発表が行われた[4]

脚注

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ビーナス・エクスプレス」の関連用語

ビーナス・エクスプレスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ビーナス・エクスプレスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
JAXAJAXA
Copyright 2025 Japan Aerospace Exploration Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのビーナス・エクスプレス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS