ヒョウモンショウジョウバエ

ヒョウモンショウジョウバエ
- チョウバエ類 Psychodidae
- ノミバエ類 Phoridae
- ショウジョウバエ類 Drosophilidae
- ニセケバエ類 Scatopsidae
- クロバネキノコバエ類 Sciaridae
- ハヤトビバエ類 Sphaeroceridae
1匹でも目にまとわりついて不快にさせたり、時に目に入ることもある。また夜間照明に多数飛来すると不快である。果汁、パン、乳製品などの工場、酒、醤油、味噌などに誘引され、食品に混入することも多い。また食品衛生上も重要な害虫である。
ショウジョウバエはコバエ類の中では最もよく研究され、世界から2500種、日本国内でも250種が知られている。中でもキイロショウジョウバエは、遺伝学でも有名で、中学校の生物の教科書にも扱われているため、一般になじみが深い。体長は2~4mm程度、体は黄褐色~黒褐色で、赤い目を持つことや酒に好んで集まることから、顔の赤い酒好きな妖怪「猩々」にちなんで名付けられた。
春から秋にかけて野外や人家で普通に見られ、腐敗した果物、ゴミ箱内の植物質、ぬか味噌、イーストにより発酵した腐植物などに集まり、またこれらが主な発生源となる。また醗酵した樹液、熟果、あるいはキノコなどにも強く誘引される。 一般家庭の台所でも稀ではなく、特に果物の残りかすなどには多数集まり、棚に置き忘れていた果物が過熟して、そこからショウジョウバエが発生した事例もある。クロショウジョウバエは、ビール工場で大発生した記録がある。回収ビンの残液に幼虫が発生したのが原因という。また、貯木場に浮かべられた丸太の腐った樹皮から、しばしば大量発生する。
キイロショウジョウバエの生育期間は、25℃で、卵期間1日、幼虫期間4日、蛹期間4日。寿命は1月程度で、その間に500個以上の卵を産む。
- ヒョウモンショウジョウバエのページへのリンク