ヒラタチャタテとは? わかりやすく解説

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ヒラタチャタテ

ヒラタチャタテ Liposcelis bostrychophilus Badonnel

ヒラタチャタテ

形態
 体長1~1.3mm、淡褐色褐色で、無翅で体全体柔らかい。前胸背両肩側縁には一対の先が丸くなった大きな突起があり、後腿節扁平膨大する。
分布
 全世界広く分布し日本全国分布コナチャタテ類の中で最も普通である。
生態
 雌のみの単為生殖によって増殖し、雄は発見されていない。その消化管内には多くカビ胞子有している。生活に好適条件は、温度2529湿度75%以上でカビが生える高温多湿好み屋内生えたカビ類を摂食すると繁殖旺盛となる。カビ類、動植物標本貯蔵食品などを食害する
 エビオス乾燥酵母)を餌として、277090RH条件飼育した結果では、卵期間、幼虫期間はともに約9~13日で、成虫となるまでの期間は約20日であった成虫は、羽化後1~4日目には産卵開始する成虫寿命条件よければ160日以上生存でき、1日に1~2個ずつ、一生100個以上の卵を産み落とす田中1995)。 卵は成虫のおよそ1/3程度大きさ横長で、真珠のような光沢がある。
 低温弱く0℃では3時間で死亡する。また乾燥にも弱く25では湿度55%以下では成長できない田中1995)。

ヒラタチャタテ

和名: ヒラタチャタテ [コナチャタテ科]
英名: book lice
学名: Liposcelis bostrychophila Bandonnel [Liposcelidae]
ヒラタチャタテ
ヒラタチャタテ
分布 日本を含む世界共通種
形態 成虫体長は1~1.3mm背面暗褐色頭部赤褐色。体はやわらかく幼虫成虫とほぼ同じ形態をもつ。不完全変態で翅を欠く。
加害する食品 鰹節乾麺チーズビスケット穀物粉
加害形態 食品工場医薬品工場一般家屋普通にみられる穀物粉などの貯蔵食品だけではなく動物・植物標本などにも加害する。書籍の糊や食品等に発生したカビ食べると繁殖が高まるといわれ、多湿な環境を好む。単為生殖行い、雄は発見されていない
防除方法 カビ発生する多湿な環境避け湿度60%以下に抑える原材料発生した場合リン化水素くん蒸効果的である。
その他 小児喘息誘発するアレルゲンになることがある報告されている。本種から毒性のある物質発見されておらす、誤食しても健康への影響極めて低いと考えられる




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