パラパラ漫画
パラパラマンガ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 00:20 UTC 版)
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パラパラマンガは、場面が連続している複数の絵の束の端を素早くめくることで、残像効果により絵が動いて見える漫画のこと。アニメーション手法の一つである。パラパラアニメやフリップブック(flip book)とも呼ばれる。
制作手法や類型
紙を積み重ねた状態のパラパラマンガでは、主に下のページを先頭とし、上に重なるページほど時系列的に後となる。薄い紙を用いる場合は下の絵が透けて見えるため、これを参考に動く度合いを考慮しながら次の絵を描く。
写真の印画紙でも同じような「動く絵」を再現することは可能で、少しずつ変化させた写真を何枚も重ねて素早くめくることで動いているように見せることができる。これはストップモーション・アニメーションやコマ撮り撮影などの映像手法にも通じる。
歴史

比較的単純なパラパラマンガは、19世紀前半に発明されたフェナキストスコープや回転のぞき絵(ゾエトロープ)などのアニメーション装置よりも前から存在したと考えられているが、決定的な証拠は見つかっていない[1]。
最も古いとされる既知のパラパラマンガは、1868年9月に「kineograph」(「動く絵」の意)という名前でイングランドの発明家ジョン・バーンズ・リネットにより特許が取得された際に登場した。これは、フェナキストスコープのような円形ではなく線形の連続画像を採用した初のアニメーション形式である。その後、1894年にはドイツ映画の先駆者であるマックス・スクラダノフスキーが連続写真画像をパラパラマンガ形式で公開し、アメリカの発明家ハーマン・カスラーは同年にパラパラマンガを機械化した装置ミュートスコープを発明した。このミュートスコープは遊園地のアトラクションとして設置され20世紀半ばまで人気が続いた。
文化
- 2004年、初の国際的なフリップブックイベントがドイツのシュトゥットガルトで開催された。
- ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作のアニメ作品の企業ロゴは、2007年以降、パラパラマンガの形式でミッキーマウスが動くという演出を用いている。
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Masstransiscopeと呼ばれるアート、パラパラマンガの原理が利用されている(0分2秒〜0分22秒まで)
脚注
注釈
- ^ どの時点を基準にしているのかは不明。
出典
- ^ Buchan, Suzanne (2013). Pervasive Animation. ISBN 9781136519550
- ^ “Israeli Animation - Booklet”. Israel Philatelic Federation. 2020年1月19日閲覧。
関連項目
- ソーマトロープ - 両面に絵が描かれた円盤やカードを素早く回転させると一つの画像のように見えるというヴィクトリア朝時代の玩具
- フェナキストスコープ - 円盤に描かれた絵を鏡に映しながら回転させ円盤のスリットを覗くと絵が動いているように見える器具
- 回転のぞき絵 - 回転する円柱のスリットを覗くと内部の絵が動いているように見える器具
- プラキシノスコープ - 回転のぞき絵を発展させた器具
- ParaFla! - パラパラマンガを作成できるソフトウェア
- うごくメモ帳 - パラパラマンガの要領で動きのあるイラストを描くことができるニンテンドーDSiウェア
- 鉄拳 (お笑い芸人) - パラパラマンガ作家としても活動
パラパラまんが
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「マリオアーティストシリーズ」の記事における「パラパラまんが」の解説
最大35コマのアニメーションを作成できるモード。作成したデータは「パラパラまんが」としてセーブされる。基本的な操作は2Dペイントと変わらないが、1コマ前の絵をコピーする機能と重ねて半透明表示する機能が使用可能になり、少しずつ違う絵を描いていくことが便利になっている。一方、用紙サイズは小さいものに限られる、用紙切り替えは不可能などの制限もつく。『コミュニケーションキット』でアップロードできる作品は、通信速度と容量の都合上14コマ以内に限られていた。『マリオペイント』の簡易なアニメーション作成法と比べると作業のハードルが高く、また音楽の製作も用意されていなかったため、楽しみにくくなっている。 キャプチャーカセットから動画を取り込むことも可能である。また、「2Dさくひん」をこの中の1コマとしてロードしてくることはできるが、逆にこの中の1コマをセーブして持ち出すことは出来ない。ネットギャラリーでは、パラパラまんがとしてではなく、イラスト集としてデータを作成、アップロードされることもあった。
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