パックス・アメリカーナとは? わかりやすく解説

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パックス‐アメリカーナ【(ラテン)Pax Americana】

読み方:ぱっくすあめりかーな

パクスアメリカーナ


パックス・アメリカーナ(parabolic)


パックス・アメリカーナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 07:38 UTC 版)

近代から現代にかけての世界の一体化」の記事における「パックス・アメリカーナ」の解説

詳細は「パックス・アメリカーナ」および「ブレトン・ウッズ協定」を参照 第二次世界大戦後は、戦間期とは対照的に戦時経済急成長したアメリカリーダーシップにより自由な貿易体制国際金融取引再建進められ1950年代から1960年代には資本主義史上かつてない繁栄おとずれた。アメリカこのような役割はたした動機としては、1930年代のような世界恐慌再来回避することで、軍需にかわる市場国内産業確保する期待があったためであるが、それ以上に、戦後ヨーロッパ没落東西「冷戦」の展開という状況背景となっていた。これについては、第二次世界大戦から現在までにいたる世界経済変遷をパックス・アメリカーナの変遷としてとらえる見方がある。 「パックス・アメリカーナ」とは、アメリカが、ソ連盟主とする東側諸国対抗する西側盟主として、北大西洋条約機構日米安全保障条約通して西側世界軍事引き受け、「核の傘」で資本主義諸国西側世界保護するとともにマーシャル・プランヨーロッパ経済復興援助計画)などによって西欧諸国の、エロア資金などによって日本琉球台湾復興支え、「ドルの傘」のなかで自由主義経済編成する体制だったと概括することができる。世界経済システムとしては、ドルの傘(ドル体制)、すなわち、金1オンス(約31.1グラム)=35ドル定めて各国通貨ドルとの換算一定にした「金ドル本位制」の側面と、IMF・GATT体制(「ブレトン・ウッズ体制」)という側面2つにまとめることができる。後者は、「自由・無差別多角主義」をスローガンとし、各国間の貿易金融取引における障害撤廃し相互に自由平等な立場競争をおこなうことによって、世界貿易拡大開発途上国開発国内完全雇用実現しようというものだった。そしてまた、これが可能だったのは、人口世界の6パーセントにすぎない合衆国が、世界鉱工業生産の6割以上を占め世界の金の7割近く保有して経済的覇権を完全に握ったことの反映だった。

※この「パックス・アメリカーナ」の解説は、「近代から現代にかけての世界の一体化」の解説の一部です。
「パックス・アメリカーナ」を含む「近代から現代にかけての世界の一体化」の記事については、「近代から現代にかけての世界の一体化」の概要を参照ください。

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