ニュータイプ研究所設立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:33 UTC 版)
「グリプス戦役」の記事における「ニュータイプ研究所設立」の解説
ジオン・ズム・ダイクンの予言が的中した結果、一年戦争末期にニュータイプと呼ばれる特殊能力者が発生・認知されるに到った。連邦側のニュータイプ研究は国策の一環としていたジオンほど進んでおらず、戦後ジオン軍のフラナガン機関の接収で急速に進む。こうして「ニタ研」と総称される連邦政府軍が管轄するニュータイプ研究機関が設立された。まず先行する形で一年戦争末期に北米にオーガスタ研究所が開設。当初の目的は「ニュータイプ専用機の開発」でありアムロ・レイ専用機ガンダムNT-1が開発されている。ただ、本機はジオン軍特務隊「サイクロプス隊」の度重なる妨害で第13独立部隊に届くことなく終戦する。更に日本のムラサメ研究所、北米のオークランド研究所といった機関が戦後相次いで設立された。 ニタ研では自然発生したニュータイプの能力研究のみならず、人工ニュータイプ(強化人間)を作り出す技術の確立や彼らの専用機開発という形で進行する。ニュータイプは「生体兵器」という扱いを受け、特に軍事利用だけが注目された。各研究機関は研究予算獲得を目的として研究成果の実戦投入を進んで行う。 なお、各研究所がニュータイプ専用機として開発(あるいはそのノウハウを生かして開発)したものが一般兵用として量産配備されるケースも目立った。その代表がジム・カスタムと後継機のジム・クゥエルでデラーズ紛争で実戦投入された後、結成当初のティターンズで正式採用されている。また、ブラン・ブルターク少佐が使用したアッシマーも量産化され、ダカール防衛隊に配備された。重力下でMSを機動運用する際にはド・ダイ改やベースジャバーといったサブフライトシステムを頼らざるを得なかったが単体で飛行能力を有するアッシマーはその常識を打ち破った画期的な機体であり、後年に後継機アンクシャも連邦地上軍に正式採用されている。なお、火力と機動性でアッシマーを上回るものの戦闘持続時間に問題のあったギャプランは宇宙軍に転用された。 ただ、一年戦争末期に猛威を奮ったサイコミュ搭載機の開発は技術の再現や確立が困難で進まなかった。ムラサメ研究所が開発した結果、巨大機にならざるを得ずサイコガンダムとして実戦投入され、連邦初のサイコミュ兵器リフレクタービットを有するサイコガンダムMk-IIでようやく成功する。この研究分野においてはアクシズが先行しており、MAエルメスの小型化をコンセプトに開発されたキュベレイが後に実戦投入される。
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