データセンターの設備
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「データセンター」の記事における「データセンターの設備」の解説
地震対策設備 データセンターにより、耐震・制震・免震構造などをとっている。 ラック EIA規格19インチラックをフルラック単位で提供するケースが多い。事業者によっては、1/8・1/4・1/2ラックの単位で提供することもある。 無停電電源 無停電電源装置 (UPS)、自家発電装置などを備えている。電力会社からの停電時に、自動的に自家発電装置が起動するが、すぐには電力供給を行えないので、それまでの間はUPSが電力を供給する。また、受電装置や自家発電装置は定期的な点検が必要であり、停電作業が必要な場合はUPSから電力を供給する。従って、UPSの電力供給時間は点検作業まで含めて設計されており、10分から90分程度が一般的。2006年の江戸川特別高圧送電線損傷による停電事故の際には、データセンタの自家発電装置が自動起動せずにUPSの電力供給が途絶え、サーバ故障を引き起こした事例がある。 ヨーロッパのデータセンターの一つでは、自家発電用の燃料の供給を受ける優先順位は、軍隊と病院に次ぐ3番目となっており、そのデータセンターの重要性が伺える。 防火、消火設備 耐火区画や煙検知装置、ガス消火器などを有している。 セキュリティ 入退室管理・対人認証・ICカード認証・生体認証・監視カメラ・施錠などのセキュリティ設備を有している。 インターネットコネクティビティ 一般的に自社ビルへ引き込むより、安価に高速なインターネット回線を引き込むことが可能である。 空調 サーバーの熱を処理するための空調設備として以下のような設備を持っている事が多い:寒冷な外気を導入するエアダクトやスリット。 発熱量の多い箇所に冷却媒体を通すための冷媒配管 サーバは前面から冷たい外気を取り込んで背面から放出するので、これを妨げないよう工夫。具体的にはコンピュータからの熱を効率良く放出するため、空調設備からの冷気を導入する通路(コールドアイル)とコンピュータからの発熱を排出する通路(ホットアイル)を分離 サーバ背面から放出された熱を、サーバ前面に回り込ませないようにするため、ラックのサーバの間に挟むブランクパネル。
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