ディスク‐ミラーリング【disk mirroring】
読み方:でぃすくみらーりんぐ
⇒ミラーリング1
ミラーリング
【英】mirroring
ミラーリングとは、データを記録装置に書き込む際に、まったく同一の複製データを別の記憶装置に書き込む手法のことである。システムの可用性や信頼性を上げるために行われる。
ミラーリングを行っておけば、それまで使用していた記録装置のデータが壊れて読み出せなくなったとしても、もう一方の記録装置から読み出すことでデータを復旧させることができる。ミラーリングは単純なデータ複製ではなく、前に一度取得したデータを基にして更新されたデータの差分だけを複製することでデータの複製が行われている。これによって複製作業が高速で行われる。
ミラーリングが最もよく行われるのはハードディスクであり、これはハードディスクの高速化や信頼性向上のための方式であるRAIDにおいてRAID-1として定義されている。複数台のハードディスクを接続している環境で、その全てに同じデータを書き込むことを指している。
Webサイトにおいては、サーバーをミラーリングして公開する「ミラーサイト」を設けるケースがよくある。ミラーサイトを設置することによって、アクセス負荷を分散させることができる。また通信経路が短いサーバーにアクセスすることも可能になるので、例えば動画のような大きいサイズのコンテンツをダウンロードする際の効率が向上する。
ディスクミラーリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 02:26 UTC 版)
「ミラーリング」の記事における「ディスクミラーリング」の解説
ハードディスクドライブ障害の対策として、複数のローカルなディスクドライブに同一の内容を記録すること。ディスクドライブのミラーリングで使用されたディスクをミラーリングディスクと呼ぶ。主に高可用性を求められるサーバ用途に使用されるほか、小規模サーバや個人のコンピュータでも使用される。RAIDと呼ばれる技術では、複数のディスクドライブを仮想的に単一のディスクとして運用することができる。RAIDはその目的に応じ、0から6までのレベルがあり、そのなかで、RAID1(レベル1)をミラーリングと呼ぶ。 ハードディスクドライブのミラーリングには、OSやミドルウェアなどのソフトウェアによるものとディスクアレイ、RAIDコントローラカードを使用したハードウェアによるものがある。通常、ミラーリングを構成する複数のディスクに同時書き込みを行い、読み出しは主となる単一のディスクから行う。主となるディスクに障害が発生した場合、すみやかに他のディスクへのフェイルオーバーが行われる。また、障害発生時にシステムを停止させることなくディスクの交換(活性挿抜・ホットスワップ)が可能である。 ネットワークにより遠隔地のストレージに複製を行うことをレプリケーションと呼ぶ。
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