ミラーリング
【英】mirroring
ミラーリングとは、データを記録装置に書き込む際に、まったく同一の複製データを別の記憶装置に書き込む手法のことである。システムの可用性や信頼性を上げるために行われる。
ミラーリングを行っておけば、それまで使用していた記録装置のデータが壊れて読み出せなくなったとしても、もう一方の記録装置から読み出すことでデータを復旧させることができる。ミラーリングは単純なデータ複製ではなく、前に一度取得したデータを基にして更新されたデータの差分だけを複製することでデータの複製が行われている。これによって複製作業が高速で行われる。
ミラーリングが最もよく行われるのはハードディスクであり、これはハードディスクの高速化や信頼性向上のための方式であるRAIDにおいてRAID-1として定義されている。複数台のハードディスクを接続している環境で、その全てに同じデータを書き込むことを指している。
Webサイトにおいては、サーバーをミラーリングして公開する「ミラーサイト」を設けるケースがよくある。ミラーサイトを設置することによって、アクセス負荷を分散させることができる。また通信経路が短いサーバーにアクセスすることも可能になるので、例えば動画のような大きいサイズのコンテンツをダウンロードする際の効率が向上する。
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