タイムマシン説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:02 UTC 版)
「UFOは未来の人々が開発した、時間移動を行うために使用する乗り物(タイムマシン)である」とする説。UFOが消えたり現れたりすることを空間移動ではなく時間移動と解釈する。 フランスのUFO調査機関であるGEPAN(英語版)の設立者ルネ・フーエルは、UFO搭乗者が一般的に人類との接触を避けているのは、彼らが未来人でありタイム・パラドックスを避けている可能性があると述べている。 歴史上の重要な時点でUFOが目撃されることがしばしばあるが、これは未来人が過去の重要な場面を選んでいるからだという推測もある。例えば20世紀直前の時期には飛行船が将来に実用化されると考えられていたが、当時のUFOは飛行船の形態と似ていた。第二次世界大戦中には爆撃機のマーカーとして輝くキャンドルが使用されたが、当時のUFOは発光する球体の形をしていた。第二次大戦後の1946年にはロケットの形をした「ゴースト・ロケット」が世界を騒がせた。1990年代には米国のステルス戦闘機を真似た三角形型のUFOが目撃された。これらの物真似はその時代にどういった種類の飛行物体が製造されるのか前もって知っていなければ不可能である。 UFOと遭遇し20分間行方不明になっていた男性が、発見された時は5日分の髭が伸びていたというケースがある。UFO搭乗者が、地球の言語を話したり、地球製の衣服を着ていたり、地球の食物を食べていたという事例も見られる。また極稀に搭乗者が目撃者に対して「今は何年か?」と尋ねたり、未来の地球からやってきた、と証言するケースもある。UFO搭乗者の姿は、背が低く頭の大きな子供のような姿で描写されることが多いが、これはネオテニーが進んだ未来の人類の姿であるという推測もある。 「宇宙人が地球に来訪するのは物理的に困難であることから、宇宙人説よりは可能性がある」とする人もいる。宇宙空間は極めて広く、通常の光速以下で飛行する方法で宇宙空間を移動し地球に向かう場合には、移動には極めて長い年月を必要とする。そのためワープのような技術が想定されているが、比較的自由なワープが可能ならばその技術を利用してタイムマシンも可能になってしまう(超光速航法も参照)。つまり、この点でもUFOが宇宙人の乗り物であるよりは、タイムマシンである可能性が高いという者もいる。この説の提唱者にはジョン・タイター(2036年から来たと自称する男性)などがいる。なお、既知の物理学的知見では時間移動は未来に向かってしか行えず、タイムマシンは実現が不可能である。過去への移動についてはタイムパラドックスのために不可能であり、同様にワープも現実には不可能とされてきたが、近年、パラレルワールド概念の提唱によるタイムパラドックス克服の試みもなされており、以後の研究成果が待たれる課題でもある。 この説に関しては物理的な根拠、証拠は一切示されていない。 HISTORYチャンネルの「古代の宇宙人」シリーズでは古代宇宙人の来訪だと主張するジョルジョ・ツォカロスの説が紹介された。
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