スーパーハイマテリアル‐シーディー【スーパーハイマテリアルCD】
SHM-CD
読み方:スーパーハイマテリアルシーディー
別名:スーパーハイマテリアルCD
SHM-CDとは、コンパクトディスク(CD)の一種で、音楽CD(CD-DA)の規格に準拠しつつ、新素材の採用によって音質の向上を図ったCDメディアの規格のことである。ビクターとユニバーサルミュージックによって共同開発された。
SHM-CDのディスクの基板には、従来のポリカーボネート樹脂よりも優れた光学特性を持ち、液晶パネルなどに採用されている高品質なポリカーボネート樹脂が使用されている。透明度が高く、複屈折などによる光の損失を抑えることが可能であるため、より精確に信号の読み取りを行うことが可能となっている。
SHM-CDのディスク記録面でデータを記録しているピットの部分も、より精密に形成加工を行う技術が新たに導入されている。音の解像度が向上し、音バランスや低音の表現に優れた、原音に近い音質が再現可能といわれている。
SHM-CDは、規格の面ではCD-DAに完全に準拠しているため、従来のCDプレーヤーで再生することができるというメリットがある。なお、SHM-CDはCD-DAとは別の特殊な製造ラインで生産されており、メディアの単価はCD-DAよりわずかに上乗せされている。ちなみに、SHM-CDのような高品質のCD規格としては、既にSA-CD(SUPER AUDIO CD)が登場しているが、SA-CDは対応プレーヤーでのみ再生可能となっている。
SHM-CD規格は、2007年の終盤に登場した。以来、名曲の復刻盤をはじめとして順次対応タイトルが発売されている。また、2008年以降、SHM-CDと同様のコンセプトをもった「高品質CD」の規格として、HQCD、Blu-spec CDなどがも登場している。
参照リンク
SHM-CD Super High Material CD - (ホームページ)
SHM-CD Super High Material CD - (UNIVERSAL MUSIC)
スーパー・ハイ・マテリアルCD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/14 04:35 UTC 版)
スーパー・ハイ・マテリアルCD(スーパー・ハイ・マテリアルシーディー、Super High Material CD, 通称・略称:SHM-CD)は、ユニバーサルミュージックジャパンの新倉紀久雄が提案し、日本ビクター(現在のJVCケンウッド・クリエイティブメディア株式会社)と共同開発した高音質音楽CDの名称。2007年11月に製品化された[1]。
- 1 スーパー・ハイ・マテリアルCDとは
- 2 スーパー・ハイ・マテリアルCDの概要
- スーパーハイマテリアルCDのページへのリンク