ストレンジ‐クオークとは? わかりやすく解説

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ストレンジ‐クオーク【strange quark】

読み方:すとれんじくおーく

第2世代属すクオークで、電荷が−1/3のもの。記号はs。6種類あるクオークの中で3番目に軽い。ストレンジネスという素粒子間の相互作用特徴づける量子数を担う。1964年、M=ゲルマンとG=ツワイク提唱したクオーク模型において予言され、すでにその存在を示す証拠が見つかり、K中間子はじめとする中間子一部構成することがわかっている。


ストレンジクォーク

(ストレンジ‐クオーク から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/18 22:23 UTC 版)

ストレンジクォーク
組成 素粒子
粒子統計 フェルミ粒子
グループ クォーク
世代 第二世代
相互作用 強い相互作用
弱い相互作用
電磁相互作用
重力相互作用
反粒子 反ストレンジクォーク (s)
理論化 マレー・ゲルマン (1964)
ジョージ・ツワイク (1964)
記号 s
質量 101+29
−21
 MeV/c2
[1]
崩壊粒子 アップクォーク
電荷 13 e
色荷 持つ
スピン 12
ストレンジネス -1
弱アイソスピン LH: -12, RH: 0
弱超電荷 LH: +13, RH: -23
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ストレンジクォーク: strange quark、記号: s)は、物質を構成する主要な素粒子の一つで、第二世代のクォークである。

概要

ストレンジクォークは、-1/3 の電荷ストレンジネス -1 を持ち、質量はアップクォークとダウンクォークについで軽く、80 - 130 MeV である。最初にストレンジネスをもつ素粒子("奇妙さ"を示すバレンスクォークを含んだ素粒子)が発見されたのは1947年であり、K中間子と命名された。ゲルマンツワイク1964年クォークモデルを提唱したときに、ストレンジネスを担うものとして、アップクォークダウンクォークとともに導入された。サイドウェイ (Sideways) クォークとも呼ばれる。

ストレンジネスをもつハドロン

  • K中間子をはじめとする、ストレンジクォーク(または反ストレンジクォーク)を含む中間子
  • イータ中間子 (η) およびイータプライム中間子 (η') はストレンジ-反ストレンジクォークの線形結合を含む。
  • ファイ中間子 (φ) はストレンジ-反ストレンジクォーク対のみから構成され、それ以外のクォークを含まない。
  • ストレンジネスをもつバリオンハイペロンとして知られる。シグマ (Σ)、ラムダ (Λ)、グザイ (Ξ)、オメガ (Ω)粒子がある。
ストレンジネスによる中間子の分類。S はストレンジネス、Q は電荷を示す。
ストレンジネスによるバリオンの分類。S はストレンジネス、Q は電荷を示す。

関連項目

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ K. Nakamura et al. (Particle Data Group) (2010年). “PDGLive Particle Summary 'Quarks (u, d, s, c, b, t, b', t', Free)'”. Particle Data Group. 2010年8月11日閲覧。

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