ステロイド疑惑
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2005年2月13日放送、アメリカCBS放送の人気番組「60ミニッツ」のインタビューの中で、過去に筋肉増強剤のアナボリックステロイドを使用していた事を告白し、MLB選手の多くが使用していると指摘して話題となった。翌14日に出版した暴露本 『禁断の肉体改造』 でもステロイド使用を認めた。その中でMLB選手の85%がステロイドを使用している、もしくは使用した事があると述べた。特にマグワイア、ジェイソン・ジアンビ、パルメイロ、イバン・ロドリゲス、フアン・ゴンザレスらは実名で書かれ、注射を射つ場面をカンセコが目撃したと書かれている。ほとんどの名指しされた選手はステロイド使用を否定した中、ジアンビはバルコ・スキャンダルの法廷で使用を認める供述を行った。また、この本は上記の実名選手を名指ししている内容もさる事ながら、全体的に『薬物使用はフェアでないと知っていながらつい使ってしまった』というような罪の告白では無く、『ステロイドって凄い薬だ! ホームランもガンガン打てるし、アレもでっかくなってモテモテで超ハッピー。副作用も全然無いね。みんなもやりなよ!』という使用を推奨する論調で、不謹慎であるとして批判を多く浴び、結果として本が有名になってしまい、ベストセラーとなった。 ステロイドで出来上がった肉体はベンチプレス270kgをマークした。これはステロイド時代においても類を見ない記録であったという。 2005年3月17日から開かれたステロイド疑惑に関する合衆国下院公聴会では、パルメイロが自身の薬物使用を否定した一方で、マグワイアは自身の使用に関する質問に対する返答を拒んだりするなど不審な答弁が目立った。なお、パルメイロは同年8月1日に薬物検査で陽性となり、10日間の出場停止処分を受けた。 カンセコ自身はステロイドの副作用を否定しているが、元妻ジェシカ・カンセコの自伝によれば、初めて性的関係を持った際に異常に巨大化した陰茎に反して萎縮した睾丸(ステロイド剤を使用すると精子が死滅し睾丸が萎縮する)を目にした事、子作りの際に精子を復活させるため一年間ステロイドの使用を止めたところ、禁断症状により躁うつ状態に陥っていたとされる。 後年日刊ゲンダイのインタビューを受けた際には薬物使用を寧ろ忌避する立場を取り、過去のステロイド使用を過ちとして述懐していた。
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ステロイド疑惑
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「1998年のMLBシーズン最多本塁打記録対決」の記事における「ステロイド疑惑」の解説
1998年夏にマグワイアは筋肉増強効果のある薬物、アンドロステンジオンの使用を認めているが、当時のMLBでは禁止されていなかった。チームメートだったホセ・カンセコは2005年2月に出版されたその著書『禁断の肉体改造』の中で、マグワイアは新人王を獲得した翌年の1988年には道義的に使用を問題視されていたアナボリックステロイドを確実に常用していたと指摘している。2005年3月に開かれたステロイド使用疑惑に関する合衆国下院公聴会に繰り返し証人喚問された際、マグワイアは薬物使用を問われて「過去の自分の行為は現在のスキャンダルとは無関係なのでお答え出来ません」と涙まじりに証言を拒否した。その後は実質的に黙秘権を行使して使用の有無の明言は避けた。しかし古巣カージナルスの打撃コーチに就任するにあたり、2010年1月11日に放送された特別番組では「愚かな過ちだった。絶対にステロイドに手を出さなければよかったし、心から謝罪する。使わずに好成績の年もあれば使っても駄目な年もあったが、ともかくやるべきではなかった」と、ステロイドを使用していたと告白した。告白によると1989年のシーズンオフ中に短期間ステロイドを使用し、1993年に故障してからは再び使用した。本塁打記録を更新した1998年シーズンを含めて早期回復と再発防止を目的に時折ステロイドを使用したとされ、記録目的ではないと答えている。 ソーサは2005年の下院公聴会でマグワイア、カンセコ、ラファエル・パルメイロらと並んで座り、「違法なパフォーマンス向上薬物を使用したことはないし、アメリカ合衆国やドミニカ共和国の法律を破っていない。私はクリーンだ」と述べている。しかし2009年6月16日、6年前に実施された名前非公表のドーピング検査で陽性反応を示していたことが報じられた。
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