スタイル・起源とは? わかりやすく解説

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スタイル・起源

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:41 UTC 版)

ゴシック・ロック」の記事における「スタイル・起源」の解説

音楽ジャーナリストのサイモン・レイノルズによると、標準的なゴシック・ロック特徴として、「大鎌を振るようなギター弾き方」や、「メロディ役割を奪うようなピッチの上がったベースライン」、そして「悲しげ(dirgelike)で眠たくなる、あるいは土俗的なアフリカポリリズムのようなビート」を挙げている。たとえばスージー・アンド・ザ・バンシーズギターフランジャーをかけることが多く、この効果用いることにより、彼女たち影響受けたサイケデリック・ロック音楽比べると不安定冷たくとげとげしい音になる. 。また、ゴシック・ロックミュージシャンバンド中にはドラムマシン用いて弱拍弱くする手法をとる者もいた。 典型的なゴシック・ロックテーマ暗く歌詞音楽雰囲気にも表れている。ゴシック・ロックの詩の感性は、ロマン主義不健全性、実存主義宗教的な象徴主義さらには超自然的な神秘主義基づいている。 マーク・ボラン や、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコドアーズデヴィッド・ボウイイギー・ポップセックス・ピストルズといった者たちが初期ゴシック・ロック美学慣例作り上げた。 カート・ローダー(英語版)は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド楽曲「オール・トゥモロウズ・パーティーズ」について、「魅了されそうなゴシックロック名作」と評している。一方レイノルズアリス・クーパー芝居がかった言動ブラックユーモアといった観点から「罪深きゴスゴッドファーザー」と評している。 ニコ1969年発表したアルバム『マーブル・インデックス』は、史上初のゴス音楽アルバムだとみなされることがある荒涼とした音と陰鬱な歌詞、そしてニコ見た目著しく変わったことと相まって、このアルバムは彼女の代表作一つとなり、ゴシック・ロック・ムーブメントの視覚的なプロトタイプ一つとなったゴシック・ロックにおいてドローン多用されるのはヴェルヴェット・アンダーグラウンド影響よるものであるほか、深くドラマティック歌い方はデヴィッド・ボウイ由来するものである(ただし、ボウイはより低いピッチで歌うこともあった)。 初期のゴシック・ロック・グループの歌詞小説家J・G・バラード作品群から影響受けていた一方、ザ・バースデイ・パーティの歌詞アルチュール・ランボーシャルル・ボードレールといった文学作品からの影響をうけていた。 1976年、愛と伴侶求め陰鬱な吸血鬼主人公とする小説夜明けのヴァンパイア』がアン・ライスによって発表された。デイブ・トンプソン(英語版)によると、この本の存在口コミゴシック・ロックファンたちに広まっていったとされている。同じ年にデビュー果たしたパンク・バンドであるダムドボーカルは元墓堀人のデイヴ・ヴァニアンであり、彼は吸血鬼のような衣装着てステージ立っていた。当時ギタリスト務めていたブライアン・ジェイムスは、「ほかのバンド安全ピンボンデージズボンを身に着けたり唾を吐くことが多かったけど、ダムド地元墓地半分借りてそれをバックに歌うんだ」と述べている。

※この「スタイル・起源」の解説は、「ゴシック・ロック」の解説の一部です。
「スタイル・起源」を含む「ゴシック・ロック」の記事については、「ゴシック・ロック」の概要を参照ください。

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