スタイル、学生生活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 02:01 UTC 版)
「バンカラ」および「ストーム (学生生活)」も参照 白線を巻いた学生帽にマント、高下駄は旧制高校生の典型的な身なりであり、寮歌を高吟して街を歩く姿は多くの旧制中等学校生徒の憧れであった。帽子の白線は2条または3条であり、旧制高校生の象徴であった。しかし、帽子に白線のない学校もあり(学習院高等科・成蹊・成城・武蔵)、生徒がそれを不満として「白線運動」を起こした結果、学習院以外はのちに白線帽を認めるようになった。日本大学予科や関西大学予科 など、一部の官公私立大学予科でも旧制高校と同じ白線帽が採用された。また、7年制高等学校の多くはイギリスのパブリックスクールに範を求めたため、バンカラの象徴であるマントと下駄の着用を禁じたり、学習院式のホック留め詰襟制服を定めたりした(東京・浪速・成蹊)。成城高校は旧制高校の中で、背広服にネクタイ、お釜帽子を制服にした唯一の学校である。なお、戦後に共学化した一部の高校では、女子生徒は男子と同じ学生帽あるいは庇をなくした学生帽を被って通学した。 甲南高等学校と浪速高等学校には近在の学生が多かったことと、反体制運動の巣窟になることを学校側が危惧したことから寮設備が最後まで作られなかった。
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