シネセゾンとは? わかりやすく解説

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シネセゾン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/24 14:13 UTC 版)

シネセゾン
Cine Saison Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 東京都千代田区麹町3-7-1
半蔵門村山ビル1階
設立 1984年2月1日[1]
業種 サービス業
資本金 6000万円[1]
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株式会社シネセゾン(Cine Saison CO.,LTD)は、かつて存在した日本映画配給会社セゾングループの基幹企業であった西武百貨店西友パルコにより1984年2月1日に設立された。

概要

1981年12月のドライブインシアター(西友小手指店)、1983年11月のシネ・ヴィヴァン・六本木(六本木WAVE)のオープンを契機として始まったセゾングループの映像ビジネスを統合するため、1984年3月のキネカ大森(ams西武大森店)オープンと時を同じくして、設立され、サンシャイン60に事務所を開設した[1]。設立時の役員には、代表取締役社長に冨田道彦(西友)[1]、役員に谷島茂之(西友)、高橋熙明(西武百貨店)、増田通二(パルコ)、堤康二(堤清二の長男)が就いた。主としてセゾングループの映画館に映画を供給する業務を行い、1985年5月にはセゾングループ第1作『火まつり』を公開[1]。その後、映画製作は西友の映画製作事業部に移管した[1]

1985年3月にキネカ筑波(筑波西武)、同年11月にはシネセゾン渋谷(渋谷プライム)がオープンし、セゾングループの映画館網の広がりにあわせて、1986年から外国映画の輸入を開始し、1988年度には『デ ジャ ヴュ』『さよなら子供たち』『バベットの晩餐会』が相次いでヒット[1]。ヨーロッパ・クラシック及び、ニューヨーク・インデューズ作品を軸に150タイトルを越える作品を配給していった。1998年6月にその活動を終えたが、最後の配給作品はパスカル・フェラン監督の『a.b.c.の可能性』であった。

世界各国からの仕入れ・買付けを通じて、シネセゾンおよびグループ内映画館での各国映画祭(不定期開催)を企画し[1]、「ポーランドシネマウィーク」(1984年)、「イタリア映画祭」(1986年)、「キューバ映画祭」(1989年)[2]、「パラジャーノフ祭」(1991年)、「カサヴェテス・コレクション」(1996年)などを開催している。

本社所在地

発足時は、セゾングループの本部機能が集中していた東池袋のサンシャイン60に本社を置いた[1]

1989年10月、事務所を京橋のアサコ京橋ビルに移転[2]。翌年2月末には、同ビル地下1階に客席42席の「シネセゾン試写室」を開設した[2]。試写室は、シネセゾン終了後の1990年代末から東京テアトルの関連会社メディアボックスが運営する「メディアボックス試写室」となるが、2007年には東京テアトルの直営に変更し、「京橋テアトル試写室」となった。

1990年代中期に、本社を麹町の半蔵門村山ビル1階に再度移転。シネセゾンが活動を終えるまで所在した。なお、同ビルには関連会社の西友の映画、放送、文化教室、庭園施設などの文化・メディア事業の本部も置かれていた。

主な配給作品

1980年代

1990年代

協力した主な映画祭

脚注

参考文献

  • 『Cine Saison 1984-1998』」シネセゾン、1998年刊行。
  • セゾングループ史編纂委員会 編『セゾンの活動 年表・資料集』リブロポート〈Serie SAISON 3〉、1991年11月。ISBN 978-4845706266 

関連項目




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