サカタザメとは? わかりやすく解説

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さかた‐ざめ【坂田×鮫】

読み方:さかたざめ

エイ目サカタザメ科海水魚全長60センチ〜1メートル。頭は平たく三角形で、尾部太く背びれ発達する日本では中部以南砂底にすむ。卵胎生刺身かまぼこ材料となり、ひれは干して中華料理用いる。さかたぶか。すきのさき塔婆(とうば)。


サカタザメ

学名Rhinobatos schlegelii 英名:Brown guitarfish
地方名トウバサカタスキスキノサキカイメ 
脊椎動物門軟骨魚綱エイ目サカタザメ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 動画 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
サカタザメ科の種は世界45種、日本には5種が確認されているが、この種がもっと普通に見られるエイサメ中間のような形をしている。矢尻状の頭を持ち背面全体的に細かいうろこに覆われている。黄褐色斑紋は無い。腹面白色で、まれに先端に黒い縦縞を持つ個体がある。 砂に埋もれて暮らし魚類甲殻類捕食する胎生6月ごろに6尾ほどの胎仔を産む。冬はやや深め所へ移る。 本州南部かなりの漁獲があり、さまざまな地方名を持つ。肉が食用にされるほか、ひれはフカヒレ代用品としても使われる

分布:南日本南シナ海 大きさ:80cm
漁法:  食べ方:練り製品刺身煮魚

坂田鮫

読み方:サカタザメ(sakatazame)

サカタザメ科海水魚総称


サカタザメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/24 12:38 UTC 版)

サカタザメ
サカタザメ Rhinobatos schlegelii
保全状況評価[1]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
: ノコギリエイ目 Rhinopristiformes
: サカタザメ科 Rhinobatidae
: サカタザメ属 Rhinobatos
: サカタザメ R. schlegelii
学名
Rhinobatos schlegelii
Müller & Henle, 1841[1][2]
シノニム

Rhinobatos formosensis
Norman, 1926[1]

和名
サカタザメ[2]
英名
Brown guitarfish[1]

サカタザメ(坂田鮫[3]学名: Rhinobatos schlegelii)は、ノコギリエイ目サカタザメ科サカタザメ属に分類されるエイ

分布

大韓民国中華人民共和国台湾朝鮮民主主義人民共和国日本[1]

形態

三角形に突出したを有する。前方に延びた胸びれと吻が融合し体板を形成する。胸びれの後縁と腹びれの前縁は密接する[4]。第一背びれの基部が腹びれよりもかなり後方にあることで、他属と識別できる[5]。他のエイ同様に体は扁平であり、長い尾部を有する[4]。上面から見ると、菱形の体に尾がついたような姿をしており、サカタザメ科の仲間はこの外見上の特徴からギターフィッシュ(guitarfish)の英名を持つ。

生態

近海の砂底に生息し、冬場はやや深い場所に移動する[6]卵胎生で、6月頃6-10尾ほどの胎児を産む[5][6]

別名

サカタエイ(和歌山県)、サカタ(関西長崎県)、スキ(関西・鳥羽市)、スキサキ(高知県宇和島市小野田市島根県)、コオト(松山市)、カイメ(福岡県)、トオバ(東京都)など[4][6]

人間との関係

本種の分布域は漁業が盛んで大韓民国・中華人民共和国・日本のEEZ内でのエイ・サメ類の漁獲量および台湾のEEZ内でのサメ類の漁獲量が、資源量枯渇に伴い1950年代と比較して激減していることから、本種の生息数も減少していると考えられている[1]。沿岸部に生息するため、埋め立てなどによるマングローブ林の破壊による影響も懸念されている[1]

底引網で漁獲される。魚肉練り製品の原料のほか、ふかひれとしても利用される[4]。鮮魚は関西では刺身にもされる[5]湯引き洗いにして酢味噌でも食される。

出典

  1. ^ a b c d e f g Rigby, C.L., Walls, R.H.L., Derrick, D., Dyldin, Y.V., Herman, K., Ishihara, H., Jeong, C.-H., Semba, Y., Tanaka, S., Volvenko, I.V. & Yamaguchi, A. 2021. Rhinobatos schlegelii. The IUCN Red List of Threatened Species 2021: e.T104005557A104006031. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2021-1.RLTS.T104005557A104006031.en. Downloaded on 08 May 2021.
  2. ^ a b 本村浩之 『日本産魚類全種目録 これまでに記録された日本産魚類全種の現在の標準和名と学名』、鹿児島大学総合研究博物館、2020年、13頁。
  3. ^ 松村明; 三省堂編修所 編「さかたざめ(坂田鮫)」『大辞林 4.0三省堂、2019年。 
  4. ^ a b c d 蒲原、7頁。
  5. ^ a b c 阿部、15頁。
  6. ^ a b c 蒲原・岡村、8頁。

関連項目




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